先回のブログでは、私の地元 長野県にある
寒天を武器に165億円もの売上を上げる会社
伊那食品工業株式会社の社長塚越氏が語る、
大切なこと3つを紹介しました。

それは
①時間軸
②公
③利他
というものでした。

今回紹介したいのは「②公」に関してです。

こんなこぼれ話が紹介されていました。
この会社のメイン商品の寒天は、
彼がこの会社の経営を始めた頃は、
冬期間の農家の副業としての生産が大半で
天候により生産量が大きく左右される典型的な相場商品であったようです。

実際1973年のオイルショックの際には物価の高騰も手伝い
寒天の価格が3倍にも跳ね上がったそうです。

寒天を生成し販売するこの会社ではそれが有利に働き、
その時売上は急激に伸びたそですが、
一方で寒天を仕入れて商品を作る食品メーカーは
大きな打撃を受けたそうです。

「もう寒天は使わない!」
そんなお叱りも受けたそうです。

彼はどうしたか?
寒天業界が儲かっても市場が狭くなっては先細りになる!
相場をなくしてやろうと考え行動したそうです。

世界中を飛び回り、原材料を確保したり、
オイルショックの時の儲けをすべて投資し、
倉庫を作り原材料を備蓄し、
品薄時には価格高騰しなように在庫を放出したり、
逆に相場が下がりすぎたりしたときには
自社で買い取るとための態勢を整えたそうです。

新聞に「もう寒天は相場商品ではありません」と広告を打ち
大きな反響も呼んだそうです。

自らの利益だけでなく、
関係する他の企業や消費者の利益も考え、行動する。
まさに“公”だな~と感じました。

ちなみに、
わがマネーバランスクリニックの経営理念の一つにも
【「お客様の利益」・「従業員・会社の利益」・「社会の利益」
 の3つを共に繁栄させるよう努力し続けます。】
があります。

また私達が啓蒙しているお金に関する正しい知識も、
これに通づる考え方に基づいたものです。

どうですか?
この理念に基づいたマネーバランスという考え方。
一度聞いてみたいと思いませんか?



【遠藤FPオフィス 遠藤孝司 Takashi Endou】
http://www.moneybalance-clinic.com/stuff.html