先日、高校の5時限目と6時限目の
外部講師として、教壇に立ちました。

テーマは「ファイナンシャル・プランナー(FP)って何?」、
そして「ライフプラン」についてでした。

そのような依頼を高校側から受けて、
子どもたちが保険や貯蓄・税金、
そしてライフプランを勉強しているなんて凄い!
と、率直に感じました。

「生のFPの生きざまと情熱」、
そして「相談の現場でどんなことをしているのか?」、
「計画やマネーバランスの大切さ」を伝えたいという
心の底からふつふつと湧いてきた想いを、
一人ひとりの生徒に注いだ授業となりました。

よほど変な大人と感じたのか、
見たことのないタイプの社会人だったのか、
約2時間の授業の間、話に真剣に耳を傾け、
みつめ続けてくれた生徒のピュアな瞳に、
心が洗われる思いでした。

私は日ごろ、
小学生や中学生に金銭教育をして欲しい
という依頼は断ります。

理由は、いくら学校の授業の中で金銭教育として
正しいことを教えても、
親や大人が実生活でやっていなければ、
単なる一コマの授業で終わってしまうからです。

子どもに真剣に金銭感覚や目的をもって生きること、
やりくりすること、計画性をもって進んでいくこと、
変化に柔軟に対応する力などを身につけさせてあげたいなら、
まずは親や大人がライフプランやお金のことを学び、
家庭や社会の中で自分の生き方として
見せてあげなければなりませんね。

「子どもは親の背中を見て育つ」です。

私たちは、
自分たちのおじいちゃんおばあちゃんが生きてきた時代、
父や母が生きてきた時代より厳しい時代を生きています。

そして、これからさらに
人口減少社会・少子高齢化社会・物価上昇社会・格差社会に向けて、
年々スピードを加速させていきます。

そんな誰も想像さえできないような未来の社会で、
私たち大人には、次の世代の子どもたちに
自分自身で強く生抜く力をつけていかなければならない使命があります。

親の子どもに対する愛情は様々です。
お腹を空かせている子どもに
【釣ってきた魚を与え続ける】のも愛情。
【魚の獲り方を教える】のも愛情。

子どもが強く生きぬく力をつけられるのは、どっちの愛情でしょうか?

【ファイナンシャルクリニック 平田浩章 Hiroaki Hirata】
http://www.moneybalance-clinic.com/stuff.html