「おれおれ詐欺ってなに?」
恐らくそうおっしゃる方は一人もいないのではないでしょうか?

連日のようにニュースなどで
その被害や、手口などが放送され、
注意を喚起してくれています。

銀行に行ってもATMには
「振り込め詐欺にご注意を!」の但し書きが貼ってあり、
行員が注意のためにATMの横に立っていたりするところもあります。
ありがたいですね。

ただ、先日この詐欺に関する警視庁の調査を見て驚きました。

調査の対象は300万円以上の被害にあった429人が対象だったのですが、
被害者すべての人が「振り込め詐欺を知っていた。」と答えたそうです。
内86%の人は
「自分が被害者になるという認識がなかった」とも答えたそうです。

さらには、対象者の30%の人が振り込みの際、
銀行の行員に注意されたが振り込んでしまったようです。
中には制止しようとする行員を振り切り、
行員が負傷するケースまであったようです。

それだけ巧みな方法で詐欺を仕掛けてくるのでしょうが、
少しの冷静さと、
人の注意に耳を傾ける余裕があれば未然に防げたはず!

詐欺に気がつく最多のきっかけは
「親族への確認」だそうです。
少し落ち着いて、まず確認の電話さえすれば、
そうしたアドバイスを述べる行員の言うことを聞くことができれば、
未然に防げたわけです。

注意を喚起されても、「人ごと!」と、真剣に考えていないと、
いざと言うとき冷静さを失い、こうなってしまうのかもしれませんね?

注意が喚起されていると言えば、
詐欺だけでなく、私達の老後の生活。
「年金だけでは厳しいですよ~」と
政府やマスコミは 何度も警告しています。

皆さんは「人ごと」と思っていませんか?
今から冷静に考えておかないと、
いざと言うとき、あせって大変な事になるかもしれません・・・。
腰を据えて今一度この警告にも
真剣に耳を傾けてみるのは大切な事だと思いませんか?


【遠藤FPオフィス 遠藤孝司 Takashi Endou】
http://www.moneybalance-clinic.com/stuff.html