先週「ヘッジホッグ あぶない錬金術師たち」という本を買って読み始めたのですが、これが面白い。著者はバートン・ビッグスという人で、元モルガン・スタンレーのグローバル・ストラテジスト、現在はトラクシス・パートナーズというヘッジファンドを運営しています。この本はアメリカでも随分売れているらしいです。
ヘッジファンド業界について勉強しようと思って買ったのですが、資産運用全般に関して学ぶところが多い本です。特に印象深かったのは集団思考について考察した第12章。財団や年金基金では理事会で資産運用に関する決定を行うのですが、著者はこれに対して否定的な見解を述べています。ヘッジファンドのように1〜2人で意思決定を行うのが望ましく、人数が増えると全く駄目だそうです。「集団的頭脳なんてものはない」そうです。くだらない会議にうんざりしている会社員の方も、この意見には同意するのではないでしょうか?
また、集団思考については、去年話題になった「みんなの意見は案外正しい」もお勧めです。