今日の読売新聞の一面に、東急リバブルの広告が出ていました。

あんしん仲介保証という保証システムのPR広告でした。

この記事を見かけて、住宅仲介での保証って何を保証するのだろう・・・?という感じを受けました。

あくまで、仲介であって売主ではありません・・・何のことと・・・よくよく見てみれば・・・

一戸建て・マンション向けの保証は、①建物保証・・保証は最長一年間、最大250万円(対象:雨漏り、シロアリ、給排水管の故障等)。 ②住宅設備保証・・建物本体に加え、32種類の設備が対象。となっています。

そして、土地(更地)向けの保証は、①埋設物撤去保証・・埋設物撤去費用を200万円まで、新たに保証。 ②地盤調査保証・・検査して工法、費用を開示する新しいサービス。となっています。

さらに、広告には、こんなコピーが記載されています。

『なぜ、住宅仲介で、そこまで保証するのか?』

『保証すること。それって実は「あたりまえ」のことかもしれません。』

『まさかの時の住宅仲介パートナー。それこそが、真のパートナー』

『保証力』こそ、パートナー選びの新基準。

このシステムの対象は、東急リバブルの専属選任か専任媒介契約で売却し、その不動産を購入した場合(別途諸条件があるようです)となっています。

これは、不動産仲介時に東急リバブルで土地や建物の検査をして、そして保証(無料)というもののようです。

当然、検査の結果で保証の不適合の判定がでた箇所は、その保証は除かれることとなっているようです。

細かい取り決めは、とても、書ききれませんので、直接、東急リバブルのHP(http://www.livable.co.jp/baikyaku/anshin/?gclid=CLDkipjrtL0CFQJxvAodSoYA9A)をご覧いただきたいと思います。

これからの人口減少に向けて住宅は余剰状態になってきます。

かつ、新耐震基準(1981年)以降の建物は、きちんと維持管理さえすれば長く住むことは可能でしょう。

これからは、築30年位で建て替えという時代では、なくなってくるでしょう。

こうなってくると、中古住宅市場での安心して購入できるシステム造りが重要となってきます。

中古住宅の購入の際、何が心配か・・・

やはり建物の状況、そして土地の地盤や埋設物でしょう・・・建物の防水はまだまだ大丈夫か、シロアリの被害は無いか、屋根は吹替えか、外壁は塗り替えか、等々、そして、土地の地耐力や埋設物の心配等々・・・

今回の『あんしん仲介保証』は、中古住宅の購入前に、しかるべき検査をしてその結果を確認することが出来ます。

さらに、保証までついてくれば、その安心感は倍増でしょう。

ただ、このようなことが出来るのは、大手の不動産仲介会社くらいでしょう。

東急リバブルの後をおって、他の大手の不動産仲介会社が同様のシステムを取り入れてくるのか、注目したいところです。

昔、あるハウスメーカーが20年保証を謳いました・・・その後、こぞって他のハウスメーカーも20年保証を取り入れてきました。

今回も、追いつけ、追い越せとばかりに、同様のサービスをこぞって取り入れてくるでしょうか。

このようなシステムは、安心して中古住宅を購入できることから、流通市場の活性化に繋がるでしょう・・・

ただ、懸念すべきは、大手はこのシステムは対応できそうですが、個人の宅建業者は、正直、取り残されそうです。

このような、仲介取引が慣例化した場合、不動産は2極化、不動産業者も2極化となってくるやもしれません。

保証は出来ないまでも、検査の質は大手に負けない程度のコワークの確率は必須のようです・・・