パソコンでネットを見ていると何気に、茅ヶ崎の分譲マンションの広告を見つけました・・・

思わず、Wクリック・・・

そして、海から徒歩2分に位置する現地周辺の航空写真が目に飛び込んできました・・・

駅からは徒歩20分程度はかかるようですが・・・目の前には『えぼし岩』、東に『江の島』、西に『富士山』と最高のロケーションの立地と書いてあります。

敷地は大手企業の保養所跡地とのことです。

もともとは、別荘地として栄えてた地域ですから、眺望や気候は最高でしょう。

湘南地方の住宅のおきまりの外部にはシャワールームやサーフボード置き場も用意されています。

一度は、こんな環境で住んでみたいと・・思わず羨望の眼差しで広告に見入ってしまいました。

もともと、北関東出身の私は湘南地方に住んでみたい等の思いはありませんでした。

なぜ、そんな気持ちになるのか・・・

前職の三菱地所ホーム勤務時代に、北関東に住んでいる私が、なぜか、神奈川や静岡の物件に縁があり、その影響を受けたからかもしれません・・・

何といっても入社して初めての着工物件が、箱根の強羅でした。

温泉権付きの別荘地に約50坪の建物を建てるお仕事でした。

別荘ではなく、新宿のマンションを売却しての住み替えのための住宅でした。

当時、三菱地所ホームでは、集英社のLEEという雑誌と共同で開発した住宅を赤坂にある単独の展示場で公開していました。

当時は、LEEハウスと呼んでいました。

非常に変わった間取りで、ダイニングとリビングを一つにしたファミリールームを設け、その上部を吹き抜けにしていました。

今でこそ、リビングの上部の吹き抜けは当たり前の設計となっていますが、今から25年以上も前です。

ほとんど、そんな住宅はありませんでした。

当然、当時としては破格の断熱性や気密性を備えさせていました。

外部サッシはアメリカのピーチツリー社製の木製ペアガラスサッシの採用等々・・・

そして、温泉は垂れ流しです・・・箱根の温泉ですから乳白色の卵臭い・・・いかにも温泉らしい温泉です。

問題は・・・ペーハーが高すぎて、普通の浴槽は、ぼろぼろになって使用不可だったことです。

最終的には・・・酸性に強い石で浴槽を造ることとなりました。

もちろん、水洗金具は一般の金属製はご法度でした・・・もっとも塩ビ管での垂れ流しでよかったわけですが・・・

そんなことで、最初の物件がリゾート型住宅でした・・・

そんな経験を買われたのでしょうか・・・

その後に、静岡県の熱川の別荘建築の営業の仕事を、一時期、任されました。

これは、山の中の傾斜地に木造在来で、とにかく海への景観を第一に設計して建てていました。

日当たりよりも、景観第一・・・もっとも、海が北向きでも遮る陰となるものはありませんから…日差しは入らなくても充分、明るいものです。

箱根の仕事や熱川の仕事のおかげで、車で箱根や伊豆方面に行く機会が増えました・・・

東名高速で厚木から小田原道路で箱根へ・・・そこから伊豆スカイラインで伊豆高原から熱川へ・・・

または、西湘バイパスから海沿いに熱海をぬけて伊豆高原から熱川へといった感じです。

このころに、茅ヶ崎や小田原、湯河原あたりに住んでみたいと思うようになりました・・・

仕事を考えると・・・茅ヶ崎辺りが現実的だなと思いつつ・・・ただの憧れでしたが、いざ、広告を見ると胸がはやってしまうものです・・・

もっとも、実際に住んでみて、その土地がらが自分に合うかどうかは・・・わからないと思いますが・・・

表面的な憧れだけですから・・・実際に真剣に検討してみたら、どんな気持ちになるかは、分からないでしょう・・・

でも・・・リビングの窓から、相模湾や富士山が見える・・・そんな最高の贅沢には憧れてしまいます・・・