ハウスメーカーの選び方・・・
投稿日時:2014年01月16日木曜日 18時54分11秒
ブログ投稿者:荒木不動産コンサルティングFP事務所 カテゴリー: General
今日、住宅展示場にいってきました。
何社ものハウスメーカーの立派な家が立ち並んでいました。
10年前は、この展示場で住宅の営業をやっていました。
モデルハウスに来場されたかたにアンケートを頂いて、感触の良かった来場者のご自宅に挨拶に伺います。
そして、無料設計をやらしてくださいとお願いして設計の依頼を獲ってくる。
無料で設計するのに、ハウスメーカーの方からお願いするのは変なお話ですが・・・
とにかく、お客様との接点を、無料で獲りに行くという感じでしょうか・・・
ハウスメーカーと呼ばれる会社は、数多く存在します。
大手から中小まで・・・さまざまな特色を打ち出して顧客獲得に動いています。
その種類は、まず建物の作り方で大きく分類することができます。
まず、第一の分類の方法は、構造の要となる柱の種類です。
柱の種類は、木質か鉄骨またはコンクリートなります。
木質は、昔ながらの無垢材もあれば、細かい木材を接着剤で接合した集成材があります。
鉄骨は軽量、重量があり建物の階数等で使い分けられています。
3階建てからは、重量鉄骨といったしっかりとした肉厚の厚い柱を使用しているメーカーが多いようです。
コンクリートは、壁を工場で作って組み立てる工法もあれば、現場で型枠を組んで作っていく方法もあります。
いずれの柱も、その特色は三者三様です。
いいのか、悪いのか一概にはいえません。
ここからは、主な構造部材である木質と鉄骨の比較でお話させていただきます。
素材の特色としては、木質は熱に左右されないという特色があります。
木は熱伝導率が極端に低く、外部の熱によって温度が上下されることはありません。
暑い場所でも、木そのものの温度は変わりません。
ということは、夏でも冬でも木質の住宅壁の中の柱の温度は影響を受けないこととなります。
反して、鉄骨は、金属ですから熱伝導率が高く、外部の温度によって柱の温度は極端に上下します。
壁の中にある鉄骨の柱は夏は熱く、冬は冷たくなります。
これをヒートブリッジ減少といいます。
では、木質系住宅が鉄骨住宅に比べて極端に断熱性能が上かというとそうでもあいようです。
鉄骨の住宅のメーカーは断熱材や外断熱工法の工夫により高断熱の住宅を供給してきています。
一概に木質や鉄骨といった材質での断熱性の優劣は考えない方がよさそうです。
メーカーごとの断熱工法の考え方をよく確認して判断した方がよろしいでしょう。
次に工法では、壁工法と軸組(柱)工法があります。
壁工法は、壁、いわゆる面で構造を成り立たせる考えです。
要は、6つの面で床、壁、天井を造り一つの箱をつくって、それをくっつけていく考えです。
アメリカから導入されたツーバイフォー工法などがあります。
昭和49年に日本でも認められた工法です。
この時期、アメリカやカナダでは、日本への木材の輸出に際し、柱の寸法をアメリカやカナダの基準であるインチでしか製材しないこととなりました。
それまでは、日本の基準である尺や寸で製材していたものが拒絶されることとなり、ツーバイフォーという工法も輸入されることとなりました。
日本では何の実績もなく、その作り方にお手本もなく、当時の住宅金融公庫の設計基準でツーバイフォーの作り方の基準が示されることとなりました。
壁工法のその特色は、とにかく気密性が高いということです。
つまり、隙間が少ないということです。
面で構築しますので床の上に壁が乗り、それを天井で塞ぐといった感じです。
そして、軸組工法は柱で家の構造をなす家です。
木質の柱工法が日本古来の在来工法、鉄骨の柱工法の家が鉄骨系のプレハブ住宅と呼ばれる家です。
柱工法の家は、隙間が多く、機密性が低い工法です。
省エネという概念が少なかった時代は、日本の夏は高温多湿であり、隙間の多い家が日本の気候風土に向いているといった在来工法の営業トークとツーバイフォー工法の冷暖房費が安いといった営業トークでお互いのメリットを主張したバトルが繰り広げられていました。
私は、ツーバイフォー工法の家の営業をしていましたが、当時は正直、日本の気候風土には在来工法といった風潮には苦戦を強いられた記憶があります。
その風潮が一転する出来事がおこりました。
それは、国の政策です・・・省エネ住宅です。
高気密・高断熱の住宅を推奨してきたのです。
高気密・高断熱の住宅には、住宅ローンや税金などで優遇される措置が開始されました。
それまでは、一転、隙間のある日本の気候風土にあっていた柱工法の家も高気密の家にシフトしてきました。
木造在来工法の家なのに、ツーバイフォーのように床や壁に合板を打ち付ける・・・もはや、原理はツーバイフォーです。
そこからは、一気に高気密・高断熱型住宅です。
高気密をもとめて熱効率を良くする・・・隙間を少なくしたわけですから、家の中の空気の入れ替えは、当然少なくなってきます。
そこで、建築基準法で強制換気を行うことを義務付けてきました。
一番、簡素な換気であるトイレや浴室の換気扇をつけたままにする~ダクトで全室を熱交換型換気扇で集中換気するものまで、その種別は様々です。
そして、高気密・高断熱で省エネ化した住宅に太陽光発電をセットして光熱費ゼロを謳っている会社も出てきました。
非常にながながと、住宅の変遷を述べてきましたが、個人的には、結論として大手ハウスメーカーであれば、構造や性能ののさしたる差は感じなくなりました。
むしろ、趣向性での比較となってきているようの思います。
北欧の住宅が好きなかたは、パイン材の内装がこよなく好きで、他の住宅に目がいかない人も多いようです。
アメリカの住宅が好きな方は、アメリカの無垢の床材や扉、住宅設備に拘ります。
都市型であればビルのような無機質な箱型の住宅を好む方も多いようです。
結局は、自分の好みに合うか、営業や設計の契約に至るまでのスタッフとの相性が合うか・・・等で決まっていくのかもしれません。
私は、意外と細かく、内装であれば、幅木や周りぶち、扉の枠(ケーシング)等の仕様を細かく見てしまいます。
細かいところまで、手を抜かずに丁寧に作りこんでいるか・・・そこに目が行ってしまいます。
他、アフター体制や会社の姿勢などを、よく確認されればよろしいのかなと感じています。
何社ものハウスメーカーの立派な家が立ち並んでいました。
10年前は、この展示場で住宅の営業をやっていました。
モデルハウスに来場されたかたにアンケートを頂いて、感触の良かった来場者のご自宅に挨拶に伺います。
そして、無料設計をやらしてくださいとお願いして設計の依頼を獲ってくる。
無料で設計するのに、ハウスメーカーの方からお願いするのは変なお話ですが・・・
とにかく、お客様との接点を、無料で獲りに行くという感じでしょうか・・・
ハウスメーカーと呼ばれる会社は、数多く存在します。
大手から中小まで・・・さまざまな特色を打ち出して顧客獲得に動いています。
その種類は、まず建物の作り方で大きく分類することができます。
まず、第一の分類の方法は、構造の要となる柱の種類です。
柱の種類は、木質か鉄骨またはコンクリートなります。
木質は、昔ながらの無垢材もあれば、細かい木材を接着剤で接合した集成材があります。
鉄骨は軽量、重量があり建物の階数等で使い分けられています。
3階建てからは、重量鉄骨といったしっかりとした肉厚の厚い柱を使用しているメーカーが多いようです。
コンクリートは、壁を工場で作って組み立てる工法もあれば、現場で型枠を組んで作っていく方法もあります。
いずれの柱も、その特色は三者三様です。
いいのか、悪いのか一概にはいえません。
ここからは、主な構造部材である木質と鉄骨の比較でお話させていただきます。
素材の特色としては、木質は熱に左右されないという特色があります。
木は熱伝導率が極端に低く、外部の熱によって温度が上下されることはありません。
暑い場所でも、木そのものの温度は変わりません。
ということは、夏でも冬でも木質の住宅壁の中の柱の温度は影響を受けないこととなります。
反して、鉄骨は、金属ですから熱伝導率が高く、外部の温度によって柱の温度は極端に上下します。
壁の中にある鉄骨の柱は夏は熱く、冬は冷たくなります。
これをヒートブリッジ減少といいます。
では、木質系住宅が鉄骨住宅に比べて極端に断熱性能が上かというとそうでもあいようです。
鉄骨の住宅のメーカーは断熱材や外断熱工法の工夫により高断熱の住宅を供給してきています。
一概に木質や鉄骨といった材質での断熱性の優劣は考えない方がよさそうです。
メーカーごとの断熱工法の考え方をよく確認して判断した方がよろしいでしょう。
次に工法では、壁工法と軸組(柱)工法があります。
壁工法は、壁、いわゆる面で構造を成り立たせる考えです。
要は、6つの面で床、壁、天井を造り一つの箱をつくって、それをくっつけていく考えです。
アメリカから導入されたツーバイフォー工法などがあります。
昭和49年に日本でも認められた工法です。
この時期、アメリカやカナダでは、日本への木材の輸出に際し、柱の寸法をアメリカやカナダの基準であるインチでしか製材しないこととなりました。
それまでは、日本の基準である尺や寸で製材していたものが拒絶されることとなり、ツーバイフォーという工法も輸入されることとなりました。
日本では何の実績もなく、その作り方にお手本もなく、当時の住宅金融公庫の設計基準でツーバイフォーの作り方の基準が示されることとなりました。
壁工法のその特色は、とにかく気密性が高いということです。
つまり、隙間が少ないということです。
面で構築しますので床の上に壁が乗り、それを天井で塞ぐといった感じです。
そして、軸組工法は柱で家の構造をなす家です。
木質の柱工法が日本古来の在来工法、鉄骨の柱工法の家が鉄骨系のプレハブ住宅と呼ばれる家です。
柱工法の家は、隙間が多く、機密性が低い工法です。
省エネという概念が少なかった時代は、日本の夏は高温多湿であり、隙間の多い家が日本の気候風土に向いているといった在来工法の営業トークとツーバイフォー工法の冷暖房費が安いといった営業トークでお互いのメリットを主張したバトルが繰り広げられていました。
私は、ツーバイフォー工法の家の営業をしていましたが、当時は正直、日本の気候風土には在来工法といった風潮には苦戦を強いられた記憶があります。
その風潮が一転する出来事がおこりました。
それは、国の政策です・・・省エネ住宅です。
高気密・高断熱の住宅を推奨してきたのです。
高気密・高断熱の住宅には、住宅ローンや税金などで優遇される措置が開始されました。
それまでは、一転、隙間のある日本の気候風土にあっていた柱工法の家も高気密の家にシフトしてきました。
木造在来工法の家なのに、ツーバイフォーのように床や壁に合板を打ち付ける・・・もはや、原理はツーバイフォーです。
そこからは、一気に高気密・高断熱型住宅です。
高気密をもとめて熱効率を良くする・・・隙間を少なくしたわけですから、家の中の空気の入れ替えは、当然少なくなってきます。
そこで、建築基準法で強制換気を行うことを義務付けてきました。
一番、簡素な換気であるトイレや浴室の換気扇をつけたままにする~ダクトで全室を熱交換型換気扇で集中換気するものまで、その種別は様々です。
そして、高気密・高断熱で省エネ化した住宅に太陽光発電をセットして光熱費ゼロを謳っている会社も出てきました。
非常にながながと、住宅の変遷を述べてきましたが、個人的には、結論として大手ハウスメーカーであれば、構造や性能ののさしたる差は感じなくなりました。
むしろ、趣向性での比較となってきているようの思います。
北欧の住宅が好きなかたは、パイン材の内装がこよなく好きで、他の住宅に目がいかない人も多いようです。
アメリカの住宅が好きな方は、アメリカの無垢の床材や扉、住宅設備に拘ります。
都市型であればビルのような無機質な箱型の住宅を好む方も多いようです。
結局は、自分の好みに合うか、営業や設計の契約に至るまでのスタッフとの相性が合うか・・・等で決まっていくのかもしれません。
私は、意外と細かく、内装であれば、幅木や周りぶち、扉の枠(ケーシング)等の仕様を細かく見てしまいます。
細かいところまで、手を抜かずに丁寧に作りこんでいるか・・・そこに目が行ってしまいます。
他、アフター体制や会社の姿勢などを、よく確認されればよろしいのかなと感じています。
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