今月の1日に、柏商工会議所で行われた環境先進EU諸国のゼロエネルギー住宅のセミナーに参加してきました。

講師は、PVソーラーハウス協会の南野会長さんが担当されていました。

この協会は、本部(茨城県竜ケ崎市(つくば市隣接))の他に関西事務局(大阪市中央区)と九州事務局(福岡市中央区)を構えているようです。

代表的な事業としては、協会の名の通り・・・『2050年型省エネ住宅』として、高断熱+高効率設備+パッシブソーラーハウスとしてのゼロエネルギー住宅の開発をしているようです。

そして、この協会に会員となっている会社は全国で約255社に及ぶようです。

セミナーの内容としては、最初に地球環境のお話がありました・・・

氷河の後退に見てとれる地球の温暖化について分かりやすい説明をいただきました。

その温暖化に対処すべき低炭素社会を目指していくようです・・・

この低炭素社会とは、2050年までに、1900年に対してCO2排出量を80%以上削減する社会の事を言うそうです。

そこで、登場するのが・・・高断熱+高効率設備+再生エネルギーの住宅です。

最近の税制改正で住宅ローン控除などで、認定低炭素住宅という言葉を見かけるようになってきました。

昨年の12月4日に施行されたばかりの『都市の低炭素化の促進に関する法律』によって、今後は、一層の低炭素化が進んでいくでしょう・・・

そして、このセミナーでお聞きした環境先進国EUの住宅性能は、日本と比較するに及びません。

EUは日本より寒冷ですから、断熱性能を効かせるための断熱材の厚みなどは比較するよしもありません。

なんと、その厚さたるや・・・屋根で550ミリ。壁で420ミリと・・・

日本の約4から5倍の厚さです。

また、開口部にも気を使っています。

窓には熱伝導率の低い、結露のしにくい樹脂サッシや木製サッシを使用・・・もちろん、ガラスはペアかトリプルで、かつLOW-E仕様となっています。

そして、家の中にはダクト式の熱交換型の大型換気扇が設置されていました・・・

暖房をとる方法は、まちまちとなってました。

いずれにしても、高断熱型の家であれば、暖房はそんなに気にしなくても大丈夫でしょう。

日本の問題は、梅雨から夏です・・・

高温多湿の不快感を拭う必要があります。

快適な真夏の空間は、高断熱の家で外部の熱気を遮断し、冷房で湿気を取り除きながら適温に冷やすことでしょう。

ここで、問題なのは冷気をお部屋の隅々、はては家中のすみずみまで生き渡せることが出来るかでしょう。

ダクト式熱交換型換気扇の設計次第です。

いかに空気を停留させることなく隅々まで循環させられるかで、その快適性が違ってきます。

冷房病にかかるか、かからないかの違いがでてきます。

これからは、今以上の高断熱型の住宅が世に出始めてくることでしょう。

多少、建築コストが高くついても、日々の光熱費で相殺はされていくでしょう。

家計の面からも、地球環境保護の側面からも意義のある取り組みと思っています。

これからの住宅選びには、是非、意識てほしい項目の一つです。


本日は、『遺言書の無効』について、お話させて頂きます。

1 遺言の無効

遺言は重大な法律行為となりますから、遺言者が遺言の時に自分の行為の意味を理解できるだけの能力を備えた上で、かつ本人の自由な意思に基づいてなされたものでなければなりません。
したがって、遺言の当時遺言者が錯乱していて遺言をする能力を欠いていたといった場合は、その遺言は無効であって、遺言としての効力をまったくもたないこととなります。

次回は、『偽造の遺言と脅迫・詐欺による遺言』について、お話させていただきます。