昨年一年間と今年一年間、私は日本FP協会の暮らしとお金の相談会の相談員を務めさせていただいおります。

会場は虎ノ門にある日本FP協会の本部にあります。

一日、原則、3組の方のご相談を承っております。

ご相談の内容は、家計の見直し、住宅ローンや保険の見直しのご相談が多いでしょうか・・・

昨年は、消費増税の追い風もあり都心の分譲マンションの売れ行きが好調であり、住宅取得にともなったライフプランのご相談が多かったように見受けられます。

なかには、自分で考えたライフプランに落ち度がないか・・・の確認にきている風のかたもいらっしゃいます。

じつは、こうしようと思っているというプランがあるにも関わらずに、何も言わず意見を求めてくる。

そこで、自分の考えとのすり合わせをしているような感じです・・・

要は、最後の最後の決断のため、背中をひと押しして欲しいということでしょう。

FPという専門家の考えることに大きくそれていなければ、安心して実行に移れる・・・そんな感じです。

そのような、確認を目的に来られる方もしれば、将来のライフプランは本当に漠然としており、これから、どうやって貯金しようか、いくら貯金が必要か・・・などのご相談も多く寄せられます。

そのなかで、全体像のお話をするなかで、私の場合、定年後のセカンドライフのお話からはいるようにしています。

なぜ、貯金をするのか、いつまでにいくら貯金をするのか・・・

その最終目標は、給与所得のかたは定年までに老後の生活に必要な準備資金を用意しておくということでしょう。

定年後の生活にいくら、お金がかかるのか・・・をまず、考えてみてくださいとお話します。

標準的には夫婦2人で持ち家の場合で月27万円くらいが目安といわれています。

月27万円をベースにシミュレーションしてみてくださいと促し、さらには老後のやりたいこと、海外旅行や温泉旅行、グルメの旅、大型バイクの取得、キャンピングカーでの放浪の旅、等々・・・

そんな夢を、生活費の他に付けたしてくださいと・・・もちろん、そんあ夢の実現のために月27万円を削って調整していただいて結構ですよと・・・お話します。

そのかかる老後の資金に対して、公的年金が亡くなるまでににいくらもらえる見込みなのかシミュレーションしてもらうようお話します。

ご主人であれば、85歳までと想定し奥様であれば90歳で想定してみてはとお話するケースが多いです。

それで、概略の計算をしてみると、おおよそ、2000万円程度の老後の準備資金が必要となるケースが多いようです。

この老後の準備資金は、個人ごとの老後の生活スタイルや公的年金の額で大きく変わってきます。

人によっては1000万円、3000万円ということもあるでしょう。

そして、この準備資金は、退職金でも企業年金でも確定拠出年金でも準備できていればいいわけです。

このように、お話すると老後の生活資金まで意識している方は、ほとんどいない状況でした。

感覚的に貯金はしておかなければと思い、養老保険で60歳満期で1000万円入っています。他に退職金で1500万円はいただける見込みです。

といったような場合、これで老後の準備資金は大丈夫ということになります。

ただし、これは、結果オーライであって、老後の準備資金をシミュレーションしての結果では無いわけです。

要は、裏付けのない、根拠のない、貯蓄の計画ということになります。

そして、ここから教育資金のお話に・・・子供が2人、二人とも大学は出してあげたい・・・

そろそろ、住宅を購入したいといったお話に入っていきます。

お子様の進路は・・・小中高は公立ですか、大学は公立ですか私立ですか・・・

この進路の選択如何によっては・・・その後の資金計画は大きく変わることとなってきます。

そして、その教育資金の準備の方法です・・・学資保険にするか・・・云々・・・

色々な方法がありますが、まずは置いといて・・・

次に住宅取得です。

どこに住みたいか、マンションか戸建か、利便性か子育ての環境か・・・等々の条件のもと・・・感じンの予算にあった物件があるのやいなや・・・

どうしても条件的にゆずれない・・・だけど予算が足りない・・・そうした時は、新築に拘るのや否や・・・中古でもOKなら手がとどく場合もあるのではとお話をし、今度は中古物件でもきちんとした物件を探せばリフォームで問題ないと説明し・・・検討をいただきながら、大体の予算組と住宅ローンの借入額、返済期間、金利を想定します。

ここで、だいたいのライフプランの骨格めいたものが見えてきたらキャッシュフロー表の作成をお奨めします。

日本FO協会の相談会では、無料の50分の相談時間ですので、このような概略のお話をしてタイムアウトとなってしまいます。

ようは、ご家族のライフプランを想定して、キャッシュフロー表を、先ずは作成してみてくださいということです。

毎年の家計の収支を一覧にすることによって、老後の準備資金の過不足もわかりますし、家計の苦しい時期や、家計のやりくりできる箇所も見えてきたりします。

極論な話、収入が少ない時は、専業主婦の奥様が何年かパートに出るか、生命保険を見直して保険料を圧縮するか等の具体的な対策も考えやすくなります。

まずは、ご家族の今後の生活でのイベント(学校や結婚等々)を想定して、かかる費用を見積もってキャッシュフロー票を作成してみてください。