最近の日本経済新聞WEB版に、『個人投資家の株式投資への回帰』、『変額個人年金保険は売り手が得』、『貯蓄から投資への失敗例』などのここにきての株高による金融商品の選び方についての警笛をならす記事が増えて来たような感じがします。

ここにきての株高で、金利の低い預貯金やインフレに強くない一般生命保険よりは、株に投資したりとか、保険に入るなら変額保険とか、良く理解も出来ないままの投資信託への投資とか、アベノミクスの流れに乗り遅れまいとする動きを感じます。

リーマンショック前の株高に回復しさらに、株価上昇のなかにあっては自然の流れかなとも思われます。

個人投資家の株式投資への回帰については、従前の個人投資家の占める割合が2割であったのに対して3割強占めるようになってきたようです。

さらに、証券会社にパスワードを忘れてしまったなど、ここ数年株式投資を控えていた人からの問い合わせも殺到してこているようです。

なにか、ミニバブルでも起きそうな勢いとなりそうな予感がします。

『変額個人年金保険は売り手が得』という記事では、そもそも変額保険は保険会社が投資信託等に投資してその運用実績に応じた運用利率で保障するというものです。

この記事での指摘は、その運用等に伴う保険会社の保険関係費用が軒並み3%弱かかってきていることでした。

さらに銀行の窓販では、販売手数料のかかってくるものもあります。

そもそも、自分で投資信託に投資すれば手数料はかからないわけですから、その手数料は保険会社に対する投資代行の費用のようなものでしょうか・・・

いかにも、3%弱の手数料をどう判断するかかと思います。

変額保険は2%から3%程度の設定が多いようです。

自分自身で3%以上の投資利回りをあげる自身があれば、変額保険に加入することなく、自分で投資するという選択は当然あるでしょう。

なんとなく、プロに任せた方が・・・安心という選択は当然かと思います。

『貯蓄から投資への失敗例』は、奥さんもお子さんもいらっしゃる若い世代の貯蓄も少ないご主人から、この株高の機運に乗って、手堅い貯蓄よりも投資信託等の投資をはじめたいという相談が増えているというものでした。

そうような相談に関しては、まずは必要な貯蓄と必要な保障分の保険に加入してから、投資を考えるべきとしているようです。

当然といえば当然ですが、この株高は、リスクを伴うものの・・・

手堅さよりも大きな果実の可能性にかけたくなるでしょう・・・

これが、リスクの方が実現してしまっては・・・元手さえ減少することとなってしまいます。

どちらがいいか・・・堅実か・・・可能性にかけるか・・・

何ともいえませんが・・・この株高の要因が・・・気にはなります・・・

株高は喜ばしいですが、悩みも多くなりそうです・・・


本日は、公正証書遺言作成において準備するものを、お話させていただきます。

1 実印と印鑑証明書

本人の印鑑証明書と実印が必要となります。
公証人に遺言の内容を口頭で述べる人が遺言者本人であることを証明するために必要となります。
実印の登録をしていなかったとか、または、印鑑証明書等を取り寄せる時間のないときは、運転免許書やパスポート、外国人登録証明書などの官公署発行の写真入り証明書(企業などが発行する身分証明書は本人を証するものとしては不適格となります。)と認印を持参することになります。

2 その他用意しておきたいもの

相続財産に不動産がある場合は、登記簿謄本か登記済証(権利証)を持参します。
相続や遺贈により不動産の所有名義を換える際に、遺言書は所有権移転登記のために必要な書類となるので、土地、建物の表示が正確に記載されている必要があります。
あわせて、作成手数料算出の参考とするため、固定資産税の評価証明書もとっておくとよろしいでしょう。遺言を正確にするために、遺言者および遺言により遺産を取得させる人の戸籍謄本なども用意するとよろしいでしょう。

以上の書類は、できれば、予め公証人に渡しておくとことをおすすめします。

以上、『公正証書遺言作成の準備』についてお話させていただきました。

次回も、遺言に関するお話をさせていただきます。