生命保険会社は、将来、保険金や年金、各種給付金を支払うことになる
 ため、それに備えて保険料やその運用収益などを積み立てておかなけれ
 ばなりません。
 その、積み立てられた準備金を「責任準備金」といいます。
 責任準備金の積み立ては、保険業法という法律で義務付けられています。

 一般的に責任準備金は、掛け捨てとなる定期保険では金額が小さく、貯
 蓄性の高い終身保険や養老保険では金額が大きくなっています。

 さっき、定期保険は、掛け捨てといいましたが、正確にはまったくの掛
 け捨てではありません。
 
 ●責任準備金=解約返戻金にもなる

 責任準備金の本来の目的は保険金等の支払いに備えるものですが、途中
 で 保険を解約した場合には、その一部が解約返戻金として支払われる
 ことになります。
 ということは、掛け捨てだからと更新まで放っておけば、解約金はゼロ
 になってしまうわけです。
 責任準備金は期間が終了すればなくなってしまうのです。

 更新とは、期間が終了することです。
 更新前ならあるかもしれな、解約返戻金も、更新と同時にゼロになって
 しまうからです。(10年更新だと5,6年目が解約金のピークです)

 ですから、更新まで待って見直ししても、良いことはひとつもありませ
 ん。
 考えてみてください。 更新まで待ったのに、解約金はないわ、年齢は
 高くなっているわ、おまけ に健康状態が悪ければ、最悪保険に加入で
 きない可能性だってあるわけです。

 定期付終身保険の特約は、10年や15年、20年で更新を繰り返す、
 定期保険や定期医療特約が一般的です。

 責任準備金は、矛盾しているようですが、保険料を支払うほど、保険期
 間を過ぎれば過ぎるほど、解約返戻金は減りゼロになります。

 保険見直しをずるずると先延ばしにすればするほど、経済的損失は膨ら
 むばかりです。

 思ったら吉日!早め早めの見直しをしないと、とんでもないことになり
 ますよ。