先週発売されたクーリエ・ジャポンに投資信託に関するウォール・ストリート・ジャーナルの記事が転載されています。
この記事によると、今年になって投資信託の実績が突然良くなり、投資家が驚いているとのこと。しかし、実績が良くなったのはファンドマネジャー腕前が上がったからではなく、「5年リターン率の魔法」によるものだそうです。
投資信託の実績を評価するとき、過去5年間の平均リターン率を一つの指標として使います。たとえば、現時点で投資信託を評価すると、2002年から2006年までの実績が評価対象となります。
米国でITバブルが崩壊して、2001年は株式市場は大幅下落。2002年に反転して、今日まで上昇基調が続いています。
去年までは、この2001年の実績が評価対象に含まれていたため、公表される数字は低めになっていました。しかし、今年から2001年が評価対象から外れるため、公表される数字が「改善」します。これが「5年リターン率の魔法」のカラクリです。
非常に面白い記事ですので一読をお勧めします。