もしも返済できなくなったら

のっけから怖い話ですが、重要な事です。失敗から学んで欲しいからです。

昨今の不況により,銀行窓口で返済できなくなる方をたくさん見ています。

みなさんには同じ状況になってほしくないので、あえてお話したいと思います。

前回まで「リスケ」についてお話してきましたが、今回は「リスケ」が出来ないとどうなるかをお話し、次回以降対策を考えていきたいと思います。

『リスケ』とはローンの返済スケジュールを組みなおすことです。

住宅ローンの現場では

現在のところ「金融円滑化法」という法律の下で、返済が困難になった方を救済する目的で各銀行はリスケに応じています。

この法律は時限立法(期限が決まっている法律)であること、また、「リスケ」を受けるかどうかは努力義務であり銀行の審査に一任されていること等を考えると、必ず出来るものではありません。
また、いつできなくなってしまうかわかりません。

返済不能の場合はどうする

もし、住宅ローンの返済が出来なくなるとどうなるのでしょうか?

最初は銀行から督促(早く返済してください)というハガキや送られたり、電話がかかってきます。それでも払わないと最後通告「催告書」という内容証明郵便が届きます。

それからおよそ1ヶ月後に代位弁済となります。

代位弁済とは、通常銀行の住宅ローンは保証会社の保証が付いているのが一般的です。

住宅ローンの返済が滞るとこの保証会社が債務者(ローンを借りている人)に代わって銀行に返済します。この結果、銀行の債権者(ローンを貸している人)の立場が保証会社へ移転(代位)します。これを代位弁済といいます。

保証会社は代位弁済した後、担保となっている不動産(債務者が住んでいる自宅)を競売にかけ、売却資金でローンの回収を図ろうとします。

問題点は

問題点は、通常ローンの残高より売却資金の方が低いケースがほとんどで、債務者は「自宅は無くなるけど借金は残る」という状況に陥ります。

ではどのくらい遅れるとそうなるのでしょうか。

銀行によって若干違いはありますが、毎月の返済が3~6回遅れると代位弁済となるのが通例です。

プランがないことによる弊害

住宅ローンが返済できなくなる事情は様々です。

でも、よく考えれば借りる前にある程度予想できたことばかりのような気がします。

住宅を購入するときはしっかりしたプランを作成してください。

それがあなたの身を助けます。

次回は、代位弁済にならない様、お客様本位の住宅ローン借り入れの考え方です。

お楽しみに