土地活用で太陽光発電が人気です。

自分の空き地に野立てで建てるものから倉庫等の屋根に設置するもの、土地つきのセットで購入するもの等々・・・

実に、さまざまな形での投資商品としての営業攻勢がかけられています。

本年度の国の買取価格は36円/KWH(税抜)・・・来年度は32円/KWH(税抜)・・・

今年中に決めませんかといった具合に奨めてきます。

国の買取価格は20年間固定されたものですから、投資商品としては魅力のあるものでしょう・・・

さらに、グリーン投資減税を活用すれば、太陽光発電設備の価額の実に100%もの即時償却が可能となります。

即時償却まで希望しない方には、30%の特別償却を活用することもできます。

所得の高い方にとっては、投資としても、節税商品としても、魅力がある商品でしょう。

土地オーナーの方にとっては、アパート経営等には向かない寂しい環境の土地が活用できますので、願ったりかなったりでしょう・・・


ただ、この太陽光発電のブームともいうべき最近の動向で、少し気にかけてしまうことがあります・・・

その一つは、このブームにとにかく乗ろうとしているブローカー的な業者さんが、多数、見受けられるところでしょうか・・・

私の知人に1億円もの太陽光発電の営業に来た会社が、調べてみるとアパートの1室を借りて設立されていた会社であったりとか・・・1億円もの商品を20年間もの間、保守管理してもらえるとは、到底、思えません・・・

業者丸投げでメンテや保障は業者任せで終わってしまう、まさにブローカー的な営業を良く耳にします。

発注する会社や、購入する会社は、慎重に選んでおきたいところです。


また、あまり、耳にしない話ですが、国の買取期間の20年間は、その契約書に著しい経済情勢の変動等の時には見直しするといったような条項が記載されていますので、絶対的なものではないであろうということです・・・

私も、何回か、太陽光発電の営業の方とお話しましたが、その点に触れますと、国の制度ですから絶対に大丈夫という方もいれば、万が一があれば見直しもあるかもしれませんという方もいました。

いずれにしても、こちらから、話を持ち出さなければ、口にする素振りはありませんでした。

年金の支給開始時期を60歳から65歳に替えてしまうくらいですから、一部の太陽光発電オーナーのための買取価格を見直すのは、財政が厳しくなったときには、ありうることなのかと個人的には思ってしまいます。

太陽光発電を購入するときには、この買取価格について、よくよく、業者さんに確認してみるのもいいかもしれません。

また、太陽光発電については、パネルそのものは、半永久的に使えるものですが、コンデンサー等の付属の機械は10年くらいを目途として交換が必要になってきます。

コンデンサー等の交換の費用も確認しておいたほうがよろしいかと思います。

また、太陽光のパネルも年数がたてば効率は落ちてくるようですので、収支の確認は注意が必要とも耳にします。

また、地面に直接、設置する野立ての場合は、太陽光発電を設置する電気業者さんは、建築や土木の専門ではありませんので、設置後に傾いてしまった等のクレーム案件も出ているようです。


太陽光発電の投資を考えられるときは、上で申し上げたような内容をきちんと説明してくれる業者さんが安心できるでしょう。


美味しい話ばかりのときには、少しのご注意をしてみてください・・・・