今日の日経WEB版に富士重工業の米国生産3割増の記事が掲載されていました。

富士重工業は米国での自動車の生産能力を3割増強する方針を固めた。2016年度にもインディアナ州の工場の生産能力を、現状の年27万台から同35万台程度にまで引き上げる。投資額は200億円程度となる見通し。主力の米国市場で好調な販売が続くなかで供給不足の懸念を解消。長期計画に掲げる、世界販売100万台の達成に向けた供給体制を整備する。
                    【日本経済新聞WEB 平成25年1月3日】

富士重工業がアメリカで人気のようです。

アメリカでは、スバルの愛好者は『スバリスト』と呼ばれているそうです・・・

スバルの特徴である水平対向型のエンジンが、その人気の一つの理由のようです。

水平対向エンジンは、現在は、スバルとポルシェのみが製造していると記憶しています。

もっとも、オートバイでは、BMWも水平対向エンジンも製造していますが・・・

富士重工業の前身は、戦前の中島飛行機です。

中島飛行機は、零戦を始めとした日本の名機のエンジンに採用された栄型や誉型エンジンを製造していました。

その技術は、スバルの水平対向エンジンとして受け継がれ・・・さらには初代スカイラインGTRのS20エンジンやホンダのF1エンジンへと引き継がれていきました。

戦後の財閥解体で、中島飛行機を初めとしたの航空機産業の優秀なエンジニアが、自動車メーカーに散り散りに再就職したため、航空機エンジンのノウハウが自動車エンジンに受け継がれることとなりました。

スバルの人気は、4輪駆動と水平対向にこだわり続けたある意味でのどこかマニアックな雰囲気によるものでしょうか・・・

レガシィ―でステーションワゴンという分野を確立させました・・・

それまでは、商業用のバンというイメージであったものを、ものの見事にステータスの高いワゴンという分野に変貌させました・・・

今は、トヨタの資本が入っていますが、BRZやハチロクの開発では、水平対向エンジンを載せたトヨタの車になってしまうのかと思っていましたが、スバルはスバルらしくトヨタのいい技術を活かした車となったようです・・・

頑固なまでに、4輪駆動と水平対向に拘り続け・・・アメリカでスバリストという独自の地位を確立しました。・・・もっともっと・・・米国で暴れてほしいなと思います。