私は高所恐怖症で高い所は苦手だが、山岳小説は大好きだ。
今も登山家の山野井泰史夫婦がグリーンランドの大岩壁を登攀するところを取材した「百夜の大岩壁に挑む」を読んでいる。


夫婦共に有名な登山家だが、雪崩に合い凍傷で本人は手足の10本の指を、奥さんの方は18本の指を失くしたにも関わらず、未だに登山を続けている夫婦の話しだ。
登山と言ってても垂直な岩壁を上り続けるロッククライミングでは手足の指がないのは致命的である。


そういったハンディを克服して、自分に残された能力を駆使してチャレンジし続ける姿に感銘を覚えるが、実際にやろうとは思わない。
なぜなら高所恐怖症だからである。
落ちる心配なく、1300mの垂直の岩壁を登っているのを想像するのは楽しい。
今度はどの山を攻略しようか?