私が最初に勤めた会社は製造から販売まで行う事務機器メーカーで、その為か営業部門も残業代が支給された。
私は営業の生産性は時間に比例しないので、営業に残業代を支払うことに疑問を感じた。


新入社員の頃、営業成績の上がらない先輩が遅くまで仕事をして残業代を稼ぐのを目の当たりにし、私は定時になると退社していた。
そんな私に同僚は「先輩より早く帰っちゃまずいよ」とアドバイスをしてくれた。


そんな残業を今は『アピール残業』と呼ぶようだ。
遅くまで頑張っている事をアピールしたり、先輩より先に帰りづらい為に遅くまで仕事をしてるふりをしたりする。
仕事をしているふりをして時間を過ごすのは本当に仕事をするよりももっと疲れる。
そして明日の仕事にも悪影響を及ぼす。


日本人は他人の目を気にしがちで、それによって自分の行動を制約してしまう。
悪循環の始まりである。悪い習慣は早めに改めた方がいいと思う。