私は山岳小説が好きだ。
読み始めると止まらなくなる。
年中本は読んでいるが、他の本はいつでも止められる。
昨日もベットに入って最後まで読んでしまい、気が付いたら午前3時を廻っていた。


私は高所恐怖症で高いビルを下から見上げるだけで、身震いしてしまう。
自分では岩壁を登るなんて考えられないから、本で疑似体験をするのが楽しいのだろうか? 
本の中ではマイナス五十度の世界を簡単に体験できるが、凍傷の心配もない。
思わず寝てしまっても凍死もしない。
標高8千メートルの世界でも酸欠もない。
ただ気持ちだけはそこにいる気分だ。


本の中でしかできないから尚更惹かれるのだろう。