野球賭博事件で捜査中の警視庁が押収した携帯電話のメールから、今度は八百長疑惑が発覚した。
野球賭博も大事件だったが、野球賭博は直接本業とは関係ない。
今回の八百長事件は大相撲の存亡に関わる問題である。
だから今まで何度も週刊誌で話題にされたが、いつもうやむやにされてきていた。


昔はメールがなかったので、電話で話をするか直接合って相談するしかない。
付き人を介したとしてもやはり口頭での交渉となる。
まさか手紙で相談するはずはない。


悪い事をするときには、犯人は証拠を残さない様に注意する。
指紋がつかない様に手袋をしたり、顔を見られない様にサングラスやマスクしたりと最小限の常識である。


勝敗で番付が変り、それにより給料が変る大相撲の世界では、お金を払っても勝ちたいのは人情である。
それを分かって協会は力士を指導しなければならない。
自分達もOBなので、分かっているはずである。
やるやらないよりもメールで八百長の相談をするのは、本人達に悪い事をしている意識がないとしか思えない。
善悪の判断がつかない力士達が国技の看板を背負っているのが残念だ。