動物には縄張りがある。犬のマーキングも縄張りをアピールする行為である。
人間にも縄張り意識があり、それをパーソナルスペースと呼ぶ。
接近してくる相手によるが、他人に入られると不愉快になる距離である。
一般に相手が親しい友人であれば小さく、初対面であれば大きくなる。


ビジネスの場合も同様にその意識が必要である。
テーブルがなく立って話をする時に片手で相手に触れることができる約60cmの距離を密接距離と言い、親密な相手と話す距離である。
次に社会的距離と言って、個人的な交渉を行う時の距離で150cm前後となる。
初対面の人とはこれくらいの距離が適している。


人に物を頼む時には一歩踏み込んで相手のパーソナルスペースに踏み込む方が効果が高いようだ。
相手の縄張りに踏み込むことで自分の熱意が伝わる。
オーラのある人はパーソナルスペースが広い人かもしれない。
近づきがたい雰囲気を持っているので、物を頼まれにくい人とも言える。