環境省は15日2008年度の国内の温室効果ガス排出量が対前年比6.4%減少したと発表した。
代替フロンを算入し始めた1995年以降最低の記録だったようだ。


但し、京都議定書の基準年である1990年比では依然として1.6%上回っていた。
目標は08年~12年度平均で1990年比マイナス6%である。
08年度がプラス1.6%となれば、09年~12年度は平均で7.9%マイナスしないと目標を達成できない。


内訳を見ると、産業界は10.4%減、運輸は4.1%減、オフィスは3.3%減、家庭は4.9%減と全ての部門で前年度比で下回っており、排出量の増加に歯止めが掛ったようだ。
しかし、金融危機による景気の後退でエネルギー消費が減ったことが原因のようで決して喜べない。
景気回復したら又増えてしまいそうだ。
鳩山政府は普天間問題に頭が一杯で環境問題どころではなさそうだから、民間で何とかしなければ目標達成はおぼつかない。
民主党に政権交代してアメリカとの関係が悪化している。
京都議定書の目標未達成となれば、環境問題に熱心なEU諸国からも見放されるだろう。
今年は10年度で今年の結果が分かるのは12年になる。今年度が正念場だ。