ドーハで開催中のワシントン条約締結国会議で、大西洋クロマグロの国際取引を禁止するモナコ提案が賛成20、反対68で否決された。


クロマグロの75%は日本で消費しており、日本に味方してくれる国は少ないと予想されていた。
又、島国の日本は外交交渉が苦手な上、会議でのプレゼンテーションも得意とは思えない。
先日行われたアカデミー賞の授賞式でも日本のイルカ漁を題材としたドキュメンタリー作品が受賞するなど日本への逆風が目立っていた。


そんな状況の中、大方の予想に反して圧倒的多数の反対票が投じられた。
日本の代表団の根回しと中国の反対が大きいようだ。
確かに根回しは日本のお家芸かもしれない。自民党政権時代は国会ではなく高級料亭で政治は行われていた。
そして中国の存在は見逃せない。既に世界のリーダーはアメリカやEUではなくなってきているのかもしれない。なぜならアメリカは敵が多すぎる。国際会議の場では経済大国もアフリカの小国も一票は一票である。
日本も今までのようにアメリカの方ばかり向いていてはいけないのかもしれない。