思い起こせば29年前に社会人となり、スーツの襟のボタンホールに会社の名前が入った社章のピンバッチを付けた。
その会社には13年と9か月勤めて、その社章は返した。
その翌月から新しい会社の社章をボタンホールに付けた。
今度は社名ではなく、会社のマークのピンバッチだった。
そのバッチも又13年と4か月で返した。


社章のピンバッチはその会社に所属する証であり、私は知らず知らずに出会う相手の襟元に目が行ってしまう。


街に出かけた時にはアクセサリー売り場で思わずピンバッチを探すが、殆ど見かけることがない。イオンの中にある紳士服のお店で見かけたくらいだ。
それも動物やバイクや飛行機といったおもちゃみたいなものが10点ほどあるだけで選びようもない。
自分でピンバッチのデザインを考えたりすることもある。
いずれ社員を雇うようになれば、まずピンバッチを作るつもりだ。
それまで、何か代用品を探そう。