脱サラして時間にも余裕ができ、私が台所に立つ機会が増えた。
主婦の座のことを『カカザ』という、カカザに座る主婦は囲炉裏の火をコントロールし、煮炊きをする炊事権と食糧分配権も握っていた。


封建社会では家長は父親で、父親が全ての権力を握っているようだが、実際は食事の分配権を持つ主婦が大きな権力を握っていたとも言える。
なぜなら、食べものの量を決める人には逆らえない。
確かに、母屋という言葉はあるが、父屋とは言わない。


また、主婦の事を”おかみさん”と言うのも、囲炉裏の火種という大切な火を守ることから火の神に仕えるという意味である。
そう考えると、夫が台所に立つことも決して家庭内の地位を貶めるものではない。


昨日は、ジャガイモを使った新メニューに挑戦し、又一つレパートリーを増やした。
でも、ちょっとキャラが変わりすぎかもしれない。程ほどにしておこう。