日本の社会は『タテ』社会と言われる。
師匠と弟子、上司と部下、敬語にも見られる。


その為、日本では『ヨコ』という言葉は悪いイメージで使われる。
横道にそれる、横槍を入れる、横車を押す、横縞、エトセトラ。


横縞の『しま』とは、海の向こう、外国の事である。
海外から入ってきた布についている模様をしま模様と言った。
中国からしま模様の布が入ってきたが、模様の殆どはボーダー柄の横しまだった。
当時の日本人には横しまは似合わなかった。寸足らずが尚更強調されてしまう為、もっぱらタテ縞が衣料に使われた。
横道、横槍、横車とも人の邪魔をする時に使い、タテ社会の和を乱す。


横の関係が苦手な日本人は多数決を嫌う。
多数決ではなく、全会一致を好む。その為ネゴシエーションが盛んに行われる。
民主主義が馴染みにくい社会かもしれない。