横綱朝青龍が暴行事件を引き金にして現役を引退した。
歴代3位の優勝回数の25回を記録し、通算勝率7割9分5厘は圧倒的な強さだった。
今の相撲界では決して体格的には恵まれてるとは言えないが、気力はダントツに勝ってた。


格闘技は『心、技、体』と言われ、横綱朝青竜はその中で『心』に問題があったと言われるが、『技、体』以上に『心』の強さで今まで勝ってこれた。
人柄を見ていても決して悪い人間には見えないし、モンゴルでは英雄である。


問題は朝青龍ではなく、外国から来た相撲が得意な高校生を高校を中退させて自分の部屋に連れて来て、目一杯儲けさせてもらった上に、自分の指導が悪い為に、才能ある若者をこんな形で引退させた親方の『おれは何も悪いことはしていない』とのコメントに『心』の問題を感じた。


朝青龍は相撲協会には残れず、いずれモンゴルに帰るだろう。
そして、今回何の裁きも受けなかった高砂親方はこれからもせっせと第二の朝青竜を育てるのだろう。