昨日行われた日本相撲協会の理事選で二所ノ関一門を自ら離脱して初出馬した貴乃花が大方の予想を覆して当選した。
選挙と言っても、あからさまに談合し、無記名投票なのに立会人が記載内容をチェックするといった従来のバカげた理事選の慣習を改めさせた事で既に意義があった。


『貴乃花新理事は結局何もできない』と無責任な発言をする識者の談話も聞くが、そういった考え方をする人が多いと組織は硬直化する。
やっても無駄だと思ったらおしまいだと思う。
無駄だと思わず、やり続ければ必ず何かができる。


以前、大分の中津市に仕事で言った時に、途中『青の洞門』に立ち寄った。
『青の同門』は禅海が山国川のほとりの競秀峰のすそに槌とノミだけで30年の歳月をかけて掘掘った約342メートルのトンネルだ。
最初からそんなことができると誰も思わなかったはずだ。
子供の頃、本で読んだ覚えはあるが、実際に見るのはその時が始めてだった。
人間の意志の力は物凄いと感じた。
無駄な努力は決してない。