大相撲の貴乃花親方が日本相撲協会の理事選に立候補する為に二所ヶ関一門を離脱した。
場所中以外で相撲の話題が大きくスポーツ欄で扱われるのは不祥事の時ばかりだった。
今回は少し明るい話題と言える。


古い相撲協会の体質に我慢が出来ずに貴乃花親方が立ち上がった。
兄の若乃花は相撲界を捨て、タレント兼実業家となった。
貴乃花は兄と比べ才能にも恵まれていたが、相撲に対する姿勢が違っていた。
常に相撲を”相撲道”と呼んでいた。今の体型を見ても如何に自分に厳しいか窺える。


そんな貴乃花が現在の相撲協会の悪しき伝統を壊し始めた。
そんな熱き貴乃花に対する尾車親方のコメントが象徴的だった。「あと2年か4年もすればあいつの時代がやってくるのに、なんでそんなに急ぐんだ。」
このコメントに現在の相撲協会の事なかれの体質と年功序列の順送りの組織が見て取れる。
相撲人気が年々下落しているのを待っていられなくなった貴乃花が身を捨てて立ち上がった。何もできないが、応援してやりたい。