熱の伝わりやすさを表す熱伝導率で表すと、空気は0℃で0.0241、一方水は0℃で0.561と水は空気より23倍も熱を伝えやすい。


縁日の露店の金魚すくいで持ち帰った金魚を自宅の水槽に入れたら翌朝には死んでいたというのは、よくある話。
魚は変温動物で水温に応じて体温が変わるため、露天と自宅の水槽の温度差でショック死してしまう。


多くの魚は、0.05℃程度の微妙な水温の差を感知できる。
魚にとって1℃の温度差は人間にとって10℃の変化に相当すると言われる。


温度に敏感な魚は、自分にとって快適な水温を求めて移動する。
「地球温暖化予測情報」によると日本近海の平均海面温度は過去100年間に0.7℃~1.7℃上昇し、今後100年間で0.6℃~2.1℃上昇すると予測されている。
そうなると、いずれ今まで採れていた魚は北上し、熱帯魚しか採れなくなるかもしれない。