日本では、エリートという言葉は一流大学を出て、一流企業に入るか優秀な官僚になった人に使われる。村上ファンドの村上被告もエリートとと呼ばれた。


藤原正彦氏によると、エリートの条件は教養に加え、国家や国民の為に命を捨てる気概がある人とある。


第一次世界大戦では、イギリスは第二次世界大戦以上に多くの死者を出した。約60万人とも言われる死者の中に多くの貴族の長男が含まれて居たため、半数以上の貴族の家系が途絶えたと言われる。貴族は有事には先頭に立って戦わなければならない。貴族の責任は重い。1948年のフォークランド紛争ではエリザベス女王の次男のアンドリュー王子はヘリコプターで第一線に出ている。


元陸軍大臣のプロヒューモは高級コールガールでスパイでもあるキーラーとの関係がマスコミにすっぱ抜かれて大臣の座を辞任したが、理由はコールガールと寝たことでではなく、議会でキーラーを知らないと嘘をついたことであった。エリートは嘘をつくことは許されないらしい。


日本には、本当のエリートはいないかもしれない。