08年度の観光白書によるとピーク時の2004年と比べ、2008年は一人当たりの泊まりがけの旅行回数が最も多い60代でも19%も落ち込み、年1.86回となった。


減少の背景に定年を迎えた団塊の世代が老後の生活や自分の健康に不安を持ち、旅行への意欲を失っていることを上げている。


戦後のベビーブームで、受験戦争に始まり、常に競争を強いられながら戦後の日本の発展に尽くしてきた団塊の世代が定年を迎えた頃には世界的不況が待っていた。


長寿世界一の日本では、60歳で定年したら男性で19年、女性で25年の長いセカンドライフが待っている。


年金や医療に関して中途半端な日本は、福祉先進国と呼ばれるドイツやデンマークといった国と比べ、かなり老後の生活に不安を感じる。


せめて、誰でも人生の最後は幸せに暮らしたい。そんなマニュフェストを掲げれば政権だって取れると思う。