お金と時間とアタマの使い方

 消費税アップ前に買った方がいいものって何ですか?と聞かれることがよくあります。そんな時に私は『特にないです』と答えています。お客様は『?』といった感じです。本当にわたしはなにも貯め買いなることはしていません。

 実は車の調子が悪く買わないといけないのですがそれでも消費税がアップするからの理由で駆け込みする気もありません。はっきり言ってなんで駆け込み買いなんてするのかが理解できないというのが本音です。ではFP的にどう考えているのかをお話ししましょう。

 結論から言えば必要な時に必要なものを買うのが1番の節約です。周知のとおり
4月から消費税が5%から8%へと3%上がります。10万円の買い物で5000円の消費税が8000円となり3000円アップすることになります。

 実際に10万円も駆け込み買いをする人は多くはないでしょう。では5万円ならどうでしょうか。消費税は2500円から4000円と1500円アップします。1500円ですよ。1500円のために頭と時間を使うのですか。それに費やす時間で1500円以上稼ぐことを考えたほうがいいです。

 つまり駆け込み買いとは計画的でない消費のことをいい、それはかなりの確率で損する可能性が高いです。皆様の家にテレビ通販などを見て買ってみたものの無用の長物となっているものはありませんか?そんなものです。

 わたしが買い物を行くと安く時間もそれほどかからず終わります。それと比較して妻は違います。なにが違うのかといえば私は何を買うのか紙に書いてから行くのでそれだけしか買わない。だからお金も時間もムダがなく済みます。

 主婦の方でお店に入ってから献立や買うものを考えながら買う人も多いでしょう。そうすれば当然のこと時間もかかりますし、あとから考えて余分なものを買い多くのお金がかかる可能性は高いです。ここから考えても考えてから買うのがどれだけ節約になるかわかるというものです。

 しかしながら反論もあるでしょう。たとえば消費財、トイレットペーパーやティッシュなど必ず使うものは安く買った方がいいのでは、というやつです。本当にそうですか?これから3か月後のことを考えてください。5月、6月の売上はどうなっているでしょうか?

 日本は長らくデフレ経済による物価下落を経験してきました。つまりモノが売れなければ経営は成り立たないのでどんな状況でも売らないといけないのです。であれば売れない=値下げの構図がかつてのデフレ経済からも見えてくるのではないでしょうか。

 ただ私は購入予定がありませんが住宅をもともと購入予定の方は買ってもよかったのではないでしょうか。なぜなら消費税の問題も大きいですがそれ以上にこの異常が日常になっている低金利の恩恵を享受したほうがいいからです。

 消費税より金利アップの方が影響が大きいのは計算すればすぐにわかるからです。でも今も低金利ではという方もいるでしょう。それは結果論です。反論する人の多くが結果論で物を言う方があまりにもおおい。

 ではわたしがなぜ今車もそうですが消費税前の購買に反対するのか。それは必要な時に必要なものを買うのが1番の節約ですし、計画的購買こそが節約そのものだからです。それに売れなければ消費税アップの3%以上の値引きがせれるという期待もあります。

 家計改善の仕事をしていると厳しい家計の方の特徴の1つに衝動買いとムダ使いが多いことが言えます。買う前に紙に書いてから買い物に行ったり、本当にそれが必要なのか1か月待ってみるように言うと家計が引き締まっていきます。

 何事も考えることから始まり、それがお金と時間の節約につながります。そして節約したお金と時間を次に収入、つまり投資に振り向けるという『消費から投資へ』が家計の流れに出来上がりお金の貯まる速度が速くなると考えています。

 賢い家計はまずは考えることから始まる。これが節約でありその考えるのがめんどくさいという方のための代わりに考えるのが私の仕事です。長々と駄文にお付き合い頂きましてありがとうございました。わざと長く書いたのも1つの思考からです。

 本日も素晴らしい1日をお過ごしください。

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家計とお金を5割増し
永野FP事務所 永野 修
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