今日の話はものをいくらで買うのかです。

今から3年前までクレジット会社に17年勤務していました。
その時の実話です。

車を購入する時クレジット払にする方がいます。
いまのように低金利時代ではないころの話です。
実は19.75%の金利で販売していた中古車屋さんがありました。

例えば300万円を60回払で購入すると利息だけで170万円もつきます
新車1台買えそうなくらい利息を払います。
なぜこんな金利でも購入するのでしょうか。

実はお客様によっては月々の値段しか考えない方がいます。
『この金額なら払えるわ。買っちゃおうかな』こんな感じです。
だから金利なんて関係ないとこの中古車屋さん、強気でした。

しかし、やはり賢い方はそうはいきません。
即座に電卓で計算。
これ何%と必ず聴いていました。

さてここで保険の話です。
生命保険も同じです。保障を総額いくらで買うかが大事です。
あなたは総額、考えたことありますか?

例えば30歳の男性が60歳までの保障として2000万円
を考えたとしましょう。

安いとネットで売り込んでいるところで試算すると
月の支払いは4866円です。
総額は4866円×12ヶ月×30年で1,751,760円です。

これが2000万円の保障の値段です。

もう1つ長割りで有名な終身保険で試算してみましょう。
支払終わりを60歳にしてみました。
月に35120円です。掛け捨てから見ると高く見えますね。

総額は35120円×12ヶ月×30年=12,643,200円
終身保険なので解約返戻金があります。
60歳時の解約返戻金は14、648、000円です。

掛け捨てでは-175万円、終身保険では+200万円になりました。
どうでしょうか。

つまり人によって保険はなにがいいか変わるということです。
死亡保障に月に3万円以上支出できる年収の高い層に
安い掛け捨ての方がいいと言えますか。ということです。

是非、自分にあった保険を考えて欲しいものです。

お金が殖えるFPコンサルティング
永野 修
http://fpft.jp/