人に物を教える仕事をしている人は教えられる人から先生と呼ばれる。
私も取引先の方から先生と呼ばれる。


人に物を教える時に重要な格言が禅の世界にある。
「啐啄同時」と言う言葉である。
卵からヒナがかえる時に内側から殻をつつくのを「啐(そつ)」、外から親鳥がつつくのを「啄(たく)」と言う。
このタイミングが合わないとヒナは死んでしまう。


禅の世界で師匠が弟子に仏法を伝授する時に使われる大切な言葉である。
相手が興味を持った時でないと、教えても身に付かない。
その為には、興味を持たせることから始めないといけない。
教えたがりの人はついこの言葉を忘れてしまう。
私自身がそうである。