年内で閉店する知り合いの喫茶店に今日の午後三年ぶりに足を運んだ。
三年前と何も変わらず、昔のままのお店だった。
知り合いのマスターは奥さんの介護の為、一年前からお店には来ていないそうだ。


開店から10年経ち、沢山の常連客がこのお店の閉店を惜しんでいるだろう。
お店を経営するオーナーの女性は、私が出会った時は公務員で、喫茶店の経営に関してはまったくの素人だったので、やっていけるのか心配だった。
あれから10年が経ち、私の心配をよそにそのお店はかなりの知名度を得ていた。


それでも、お店を始めるまでは絶世の美女だと思っていた女性が、次第にやつれて行くのを見て、素人にとってお店の経営が如何に大変かが私にも想像できた。
しかし、今日三年ぶりに会って、昔の様にだいぶ綺麗になっていて安心した。
綺麗なだけでなく、何かを成し遂げた人の余裕も感じられた。
彼女の次のチャレンジを楽しみにしたい。