『NHKののど自慢』は60年以上続く長寿番組だ。
本番に出場する20組は、前日に開かれる書類選考で選ばれた250組での予選会で選ばれる。


選考のポイントは、まず歌が上手い人が選ばれる。
最近はカラオケの普及で、プロ並みの素人が山ほどいるからそれも半端ではない。
次に、歌が下手な人が選ばれる。
視聴者は歌がうまい人の歌ばかり聞かされると次第に飽きてくる、たまに下手な人がでるから自分の方がうまいと思えて、少しうまい人が自分も出てみようかと勘違いする。


これだけでは、テレビ番組は成り立たない。
次に選ばれるのが、面白い人である。
公開録画で行われ、各地を回る為、地方の訛りの強い人が選ばれ易い。
その土地の出身者は聞いていて懐かしくなる。


これでおしまいかと思うと、最後が重要である。
最後に選ばれるのが『普通の人』である。
歌がうまくもなく、下手でもなく、面白くもない人である。
色んな個性が扇子の竹で出来た骨だとすれば、その骨がバラバラにならない為に固定する要(かなめ)が必要になる。
普通の人がいてくれるから、歌のうまい下手が分かる。
普通の人がいるから、それぞれの個性を引き立たせてくれる。


自分の長所が見つからない人は『普通の人』で良い。
普通の人こそ肝心要(かんじんかなめ)なのだから。


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