ビジネスの世界で一番難しいのが『値付け』である。
高すぎると売れないし、安くすると儲からない。
買い手の価値観はそれぞれ違うので難しい。


ラルフ・ローレンがアメリカで最初に作ったブランドの『ポロ』は当時ネクタイと言えば5ドル程の値段だった時代に、3倍の値段をつけた。
しかし、ポロという英国貴族のスポーツのイメージが上流意識をくすぐり、3倍値段でもすごく売れた。
逆に3倍の値段をつけたことがブランド作りに成功した原因とも考えられる。


人は「高いものは品質も良いはず」と思いこんでしまう。
化粧品が良い例とも言える。
不景気でも高級化粧品が飛ぶように売れる。


米スタンフォード大学で行われた実験では、同じスポーツドリンクに一つは1.89ドルという値札を貼っておき、もう一つには0.89ドルの値札をつけて学生に「頭の回転が良くなるドリンクだ」と言って飲ませる実験を行ったところ、ワードパズルの結果で高い値をつけたドリンクを飲んだ方がパズルを沢山解いたそうだ。
高いドリンクの方が効果があるはずだという思い込みが結果に影響していた。


安くしなければ売れないと思い込んでいたらデフレスパイラルに陥ってしまう。
高い値を付けることで得られるものもある。


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