何かに一生懸命になるほど人間は目の前の事しか見えなくなる。
プロスポーツ選手がスランプに陥るのもそのせいだ。


リーダーになる人はそれを”俯瞰”できるかどうかに掛っている。
ハーバード大学のハインフェッツ教授の本には『バルコニーに上がれ』と書かれてる。
混雑するダンスホールでは他の踊り手やバンドの様子のことが分からないが、フロアを離れてバルコニーに上がるとフロアの一部だけが混んでいて他はガラガラだったり、照明の状態が悪かったり、フロアでは分からないことが見えてくる。


元広島カープの衣笠選手は現役時代ヒットが打てなくてスランプに陥った。
打席に立つと何処へ打ったらよいのかヒットゾーンが見えなくて悩んでいた。
ある日スタンドから球場を見降ろして見るといくらでもヒットゾーンが見えてくる。
それからスランプを脱した。


同じ視点で考えていたら、いつまで経ってもどうどう巡りになって同じ事を繰り返す。
それでは部下は付いていけなくなる。
リーダーはまず『バルコニーへ上れ』である。
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