世界の電力消費量は2000年以降、年平均3.7%伸びている。
単純計算で20年で二倍となる計算だ。
一方では、地球温暖化の問題である。
時代は従来の延長線で電力消費を増やすことを許さない。


そうした状況から近年急速に原子力発電が見直されている。
『原子力ルネッサンス』と言うらしい。
原子力発電は発電時にCO2を発生させない為、注目を集めている。
国際原子力機関(IAEA)は2030年には世界の原子力発電所の発電能力が現在の二倍以上になると予想している。


欧米各国が原子力発電に消極的になっていた間も日本は継続に新規建設を続け、そのノウハウの蓄積を行って来た。
環境にとっては風力や太陽光といった自然エネルギーによる発電が理想だが、電気を大量かつ安定的に供給するには原子力発電が優れている。


借金に苦しむ日本の財政再建の為には経済成長が不可欠である。
日本人は手先が器用で、精密機械のようなもの作りが得意分野と思われがちだが、ひょっとしたら日本の経済成長のキーポイントは原子力発電の分野かもしれない。