ロシアには「オリガルキ」という言葉がある。
もともとはギリシャ語で「寡頭政治」を意味していたが、現在のロシアでは「新興財閥」という意味で使われている。


もともとソ連は平等を建前とした社会主義国家で、財産の私有は認められておらず、ソ連が崩壊した時点では貧富の差はなく、この20年で台頭してきた人達である。


ロシア最大の資産家のペレゾフスキーによると「ロシアの富の50%を7人のオリガルキが握っている」そうだ。
そして、その7人のうち6人はユダヤ系の人達らしい。
イギリスのサッカーチームの「チェルシー」を買い取り、2008年の世界の長者番付で15位にランクインした大富豪のアブラモピッチもその一人である。
彼はまだ43歳で私より随分年下でだが、親の財産を受け継いだ訳でもなく、自分自身の才覚でそこまでのし上がった。


混沌とした時代には、個人の才覚が問われる。今もそんな時代かもしれない。