日本の街には警察官が交代で勤務する派出所があり、少し田舎に行くと警察官の住宅を併設した駐在所がある。
このふたつを総称して『交番』と呼ぶ。


交番は日本独自の警察組織で、明治21年に全国に設けられるようになった。
私の家内のすぐ上の姉の旦那様が警察で交番の設計を担当して、奇抜なデザインの交番を作っている。


日本の治安の良さの原因は交番の存在にあるとも言える。
犯罪防止だけでなく、道を尋ねたり、落し物を届けたりする場所でもある。
落し物をネコババしないのは、日本人ぐらいみたいだ。


1980年代にはシンガポールに、1990年にはプエルトリコに、94年にはワシントンに『KOBAN』が作られた。
日本の交番は世界中から注目されている。日本の魅力はアニメだけではない。