ヤンキーズとフィリースの米大リーグ・ワールドシリーズ第4戦、4対4の同点で迎えた9回の表2死で出塁したデーモンは、次打席のテシェイラの打席で二盗を図った。


捕手のルイスの送球は遅れ、デーモンの二盗は余裕のセーフだった。
その時、セカンドに滑り込んだはずのデーモンはそのままサードに向かった。
デーモンの動きを見て、セカンドをカバーしたフェリスが捕球を誤ったかと思ったが、フェリスはボールを手に持ってデーモンを追いかけた。


なぜデーモンが三盗を狙うのか、なぜフェリスはそのデーモンを見てサードにボールを投げないのか?


実は、フェリスはサードにボールを投げられなかった。
なぜなら、フェリスは三塁手だった。
デーモンは死球で出塁したテシェイラの後、4番A・ロッドのタイムリーヒットでホームを踏んで、ワールドシリーズⅤに王手をかけた。なんと、ドラマチックなことか?