米女性記者2人の北朝鮮による拘束問題は、クリントン元米大統領と金正日総書記との直接会談で幕を閉じた。


オバマ政権は、それまで二人の無実を主張し、即時解放を主張してきたが、北朝鮮の主張を受け入れて、不法入国の罪を認め恩赦による解放の道を選んだ。


交渉の相手にクリントン元大統領を選んだのも北朝鮮だった。拘束されたローラ・リンさんが米カリフォルニアに住む姉に電話でそう伝えた。


北朝鮮は2人の人質を使って、アメリカとの交渉を有利に展開し、結果アメリカに恩を着せることができた。米保守派には今回の交渉に批判的な意見も多い。身代金を払ったのも同然だとの意見だ。


二人を救ったクリントン元大統領の表情に笑顔がなかったのにも、複雑な問題が窺われる。何れにしろ、北朝鮮が交渉力に長けているのは間違いない。