米国で温室効果ガスの総排出量を制限する初の温暖化対策法案が6月26日に下院で可決し、上院に審議が移された。


ブッシュ政権時代にも、排出削減を義務付ける法案の提出は多数あったが、すべて廃案になってきた。


今回下院を通過した法案は2012年から企業に排出削減を義務付け、05年比で20年に20%、50年に83%の削減を実現する。


アメリカは、世界中のC02の排出量の24.4%、約1/4を占めている。アメリカの削減なくしては温暖化対策は実現しない。アメリカに次いで2位の中国が12.1%、3位はロシアで6.2%、4位の日本と5位のインドの排出量を合計すると52.6%と過半数を占める。


排出量の少ない環境先進国がいくら削減率を増やしても効果は薄い。排出量の多い上記5国に地球の将来はかかっていると言っても過言ではない。
その点で、オバマ大統領の役割はかなり重いと言える。