保険の見直しといえば、生命保険の見直しを思い浮かびますよね。

同時に自動車保険の見直しも大切です。

今、ご相談をお受けしている「自動車保険」見直しの事例です。

Aさんは、毎日通勤にマイカーを使用されています。

車を購入されてまもなく1年になるそうで、自動車保険の更新案内が送られてきました。

保険料を見て驚かれ、「なぜ、こんなに保険料があがるのか?」ご相談に来られました。

前年度の保険料より5万円以上もアップされているのです

原因は事故をされて、そのため等級が変わり、20%の割増が付いたためでした。

これについての保険料アップは仕方ありません。

ヒアリングをしていくと、なぜ、このような保険内容になってしまったのか疑問がたくさん出てきました。

この車を運転するのは、Aさん本人のみとのことです。

それなのに、運転者の年齢条件がAさんの年齢層にマッチしていません。

また、限定運転者も付いていません。

理由を聞いてみたところ、車を購入したディーラーに勧められるまま、自動車保険に加入したとの事でした。

そこで、運転者年齢を35歳以上、限定運転者を本人としたところ、これだけでもずいぶん保険料が下がりました。

ほかにも気になる点があり、ヒアリングをさせていただきました。

事故の内容についてです。

Aさんは駐車場内で、駐車している相手側の車にぶつけてしまったとの事でした。

事故処理後、車を購入したディーラーに連絡をして対応してもらったそうです。

数日後、保険会社の担当者より連絡が来て、

「100%Aさんに非があること、相手側の車の修理代が4万円ほどかかること」

を伝えられ、

「今回、保険を使うか使わないか」

を聞かれたそうです。

Aさんは、

「事故を起こした時のために、保険に入っているのだから」

と思い、保険を使って相手側の車の修理をされたそうです。

そして、今回の保険料大幅アップになりました。

大きな疑問がわき、質問しました。

保険会社の担当者と保険契約をしたディーラーの対応についてです。

「今回保険を使ったら、次回の更新の時にどうなるか…という話はなかったのですか?」と。

「今回、保険を使うか使わないか」

だけだったそうです。

すでに済んだことなので仕方がありませんが、今後の参考までにということでお話させていただきました。

自動車保険は、免許を取って車を購入した時には『6等級』から始まります。

保険を使わなうことがなければ、翌年、1つ等級が上がり『7等級』になります。

ずっと保険を使うことがなければ、最高『20等級』までになり、保険料の割引率も大きくなります。

反対に、保険を使ったら、『6等級』から『3等級』となり、保険料がここで20%アップになります。

そして、最初の『6等級』に戻るまでに、4年間が必要となります。

Aさんは今回保険を使わないで、「修理費4万円という自腹を切って」いたら、修理費以上の保険料の大幅アップにならず、等級も1等級上がり『7等級』になっていました。

そして最後に、これだけはご注意くださいと念を押させていただきました。

今回『3等級』になるので、もし次回、事故で保険の使用を余儀なくされた場合のことです。

次回は『1等級』になってしまいます。

そうなると、保険会社を変えたくても他社の保険会社は引受をしてくれません。

また、今加入している保険会社でも、条件が厳しくなり『対物賠償責任保険』のみの契約しかできなくなります。

今回のご相談では、幸いに他社での引き受けもOKでしたので、運転者年齢を35歳以上、運転者を本人と限定し、車両保険と対物賠償の本人負担額を保険料がアップした分の5万円としたところ、支払保険料が5万円以上安くなりました。

もし、保険を使わなくてはいけなくなった場合、浮いた5万円でまかなって下さいとお伝えしています。


くれぐれも安全運転で…と願っています。

皆さんも、一度自動車保険の証券を見直してみてくださいね。