政府は2日、来年度の子ども手当について、3歳未満のみ支給額を7000円上乗せして 1か月あたり2万円とすることを決めた。 3歳以上には今年度と変わらず1か月あたり1万3000円が支給される。

というニュースがありました。
決して悪い内容ではないと思います。しかしながら、最新の税制などを伝えなければならない立場としては本当にやりづらいです。タバコの増税もやはり家計に影響を及ぼしますし、配偶者控除の見直しも検討されいます。コロコロと制度が変わるとなかなかこういった情報もライフプランには取り込みづらいです。

でも何よりも重要なのが自助努力です。

これから先、生きていく中でまとまったお金がかかるイベントは一般的なご家庭では

①住宅
②教育費
③車や旅行、趣味
④生命保険
⑤生活費
⑥老後(定年以降)


があります。

特に老後にかかる費用というのはよほどのお金持ちでない限り、年金だけではまかなえません。今後政府の財政を考えると今以上に年金制度が手厚くなるということはまず考えられません。
ということは貯蓄や一部は投資という選択肢なしでは我々の世代はお金に不自由しない老後を送ることは不可能になってきているということです。

その投資の原資はどこで作るのか?というのは①~⑤までを無駄遣いをいかに効率的に使うかということです。以前書きましたが、お金はどこに置いておくかで価値が変わります。いくら高い利率だからといってもネット銀行の定期預金に全額いれてしまい、今使えるお金がなくてはどうしようもありません。

今の貯金と今後の貯金を考えて、短期、中期、長期の目標を作ります。

短期であれば5年後車がほしいから貯蓄する。比較的流動的に扱いたいので通常の銀行預金。
中期は子供の教育資金として10年後に使いたいので、銀行預金よりかは利率の良いネット銀行の定期預金に預ける。
長期は住宅ローンの繰り上げ返済に使うのでネット銀行よりも利率の良い保険を使って貯蓄する。

このように貯蓄する目的を明確にしてどの口座に預けるかで効率的な資産運用ができるわけです。

若く始めれば始めるほど有利なのですが、若ければ若いほど老後のことがイメージしづらく、ただ漠然と毎日を過ごしてしまいがちです。早い段階でお金を効率的に使うという感覚を身につければ国の制度の変更などにも動じることなく、手当などはほんのおまけと考えることができます。

あまり国の制度に振り回されず自分の資産だけでやっていける体力をつけていく意識を持つことが重要だと思います。

北海道札幌市のファイナンシャルプランナー(FP)金子賢司
生命保険、損害保険のご相談は金子賢司まで