2007年 2月の記事一覧

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07年02月28日 08時02分29秒
Posted by: shigyo
個人的な話ですが、私のポートフォリオは個人国債、外貨MMF、外国株となっています。外国株は半数が米国株、残りが欧州株と新興国株です。日本株には一切投資していません。
なので、今日の「米国株、急落」というニュースには頭が痛い。
投資期間は30年程度を想定しているので、日々の値動きヤキモキする必要もないのですが、やっぱり気になってしまいます。
株式は短期的にはリスクが高い金融商品ですが、長期投資を行えばリスクを減らすことができます。しかし、人々は短期的なリスクを嫌がり、投資対象として株式を避ける傾向があります。そこで投資アドバイザーは「株価の短期的な動きに一喜一憂せず、20年後、30年後を見て株式に投資したらどうですか」とアドバイスします。私もそうです。
しかし、アドバイスするのは簡単ですが、自分で実行するのは難しい。。。
今日はニュースを見ないで一日過ごそうと思っています。
07年02月27日 09時10分44秒
Posted by: shigyo
本日の日経新聞・第二部に投資信託を進める広告記事が出ています。この中で、「投資信託事情」発行人の島田氏が次のようなことを言っています。
「基準価格が上がっても下がっても解約しなければ、実際には損も得もしたことにはなりません。」
これは間違いです。
たとえば、将来のために500万円で投資信託を買い、この価値が100万円に下がったとしましょう。
解約しなければ「損」したことにならないでしょうか?
このように基準価格が下がれば、当然、私たちの人生設計は変更を余儀なくされます。退職後に予定していた海外旅行を取りやめたり、子供を私立大学にやるのをあきらめたり。あるいは、将来の計画を維持するために、毎月の貯蓄額を増やす選択をする人もいるでしょう。こういった人生設計の変更は「損」ではないでしょうか?
07年02月26日 14時28分26秒
Posted by: shigyo
「不動産投資ゲーム」という本を読んでいます。ハーバード・ビジネス・スクールでの授業を元に書かれたもので、非常に分かりやすく、かつ、面白いです。
私が大学でファイナンスを教えるときも不動産投資について講義します。専門は株や債券などの証券投資で、不動産投資は専門外です。しかし、不動産投資はファイナンスを学ぶ教材としては最適だと思い、必ず講義することにしています。
ファイナンス理論に興味のある方は参考にしてみてください。
07年02月23日 07時56分07秒
Posted by: shigyo
ハーバード大のグリーンウッド教授の研究によると、若い(≒経験の少ない)ファンドマネジャーほど順張りをしがちで、これがITバブルの発生の一因になったそうです。
「順張り」とは、株価が上昇したら、その株を買うという投資手法。順張りは必ずしも間違った投資手法ではありませんが、ITバブルの崩壊時に見られたように、大きく損することも多いのも事実です。
投資信託を保有している方は、ファンドマネジャーの年齢を一度調べてみたらどうでしょうか?
07年02月21日 10時18分31秒
Posted by: shigyo
昨日の日経新聞に「401k投信、手数料競争激化」という記事が出ています。401k(確定拠出年金)向けの投資信託の手数料が低下しているとのことで、資産運用をしている人にとっては良いニュースだと思います。
しかし、401kに加入している人の多くは定期性預金等の低リスク商品で資産運用をしているそうです。なんとも、もったいない話です。
401kは税金の面でも非常に優遇されており、また、金融機関も低コストの商品を揃えています。長期投資を行う場合には、毎年払う運用コストの僅かな差が、最終的に大きな違いを生み出します。
たとえば、リターン率が5%、コストが年0.5%だとすると、約16年で資産は倍になります。一方、リターン率は同じでもコストが年1.5%だとすると、約21年かかります。わずか1%の差が5年の違いを生み出すのです。
401kは長期投資に向いた制度です。有効活用を考えてみてください。
07年02月20日 10時14分55秒
Posted by: shigyo
先週発売されたクーリエ・ジャポンに投資信託に関するウォール・ストリート・ジャーナルの記事が転載されています。
この記事によると、今年になって投資信託の実績が突然良くなり、投資家が驚いているとのこと。しかし、実績が良くなったのはファンドマネジャー腕前が上がったからではなく、「5年リターン率の魔法」によるものだそうです。
投資信託の実績を評価するとき、過去5年間の平均リターン率を一つの指標として使います。たとえば、現時点で投資信託を評価すると、2002年から2006年までの実績が評価対象となります。
米国でITバブルが崩壊して、2001年は株式市場は大幅下落。2002年に反転して、今日まで上昇基調が続いています。
去年までは、この2001年の実績が評価対象に含まれていたため、公表される数字は低めになっていました。しかし、今年から2001年が評価対象から外れるため、公表される数字が「改善」します。これが「5年リターン率の魔法」のカラクリです。
非常に面白い記事ですので一読をお勧めします。
07年02月19日 08時24分23秒
Posted by: shigyo
「トンチン年金」というのをご存知でしょうか。17世紀、イタリアの医師トンティが考え出した年金制度です。たとえば、1人10万円ずつ出し合って、80歳まで生き残った人でそのお金を分配する、といった仕組みです。
高齢化社会を迎えて、私たちは「長生きリスク」に直面しています。老後のために貯蓄はしていますが、予想以上に長生きしてしまった場合、貯蓄を全て取り崩してしまうかもしれない。これが「長生きリスク」です。
これに対応できるのがトンチン年金です。今日の日経新聞で中前氏が、トンチン年金を商品として販売するよう金融機関に呼びかけています。読んでみてください。
しかし、金融機関が商品として販売しなくても、たとえば、友人を数人あつめてトンチン年金を作ることも可能では?実行可能かどうか調査して発表したいと思っています。
07年02月16日 09時03分54秒
Posted by: shigyo
住宅ローンを組もうと考えている方から「フラット35って何?」と聞かれることが最近多いです。テレビCMも放映されているようですが、いまいち仕組みが周知されていないようです。
詳細はAll Aboutの平野氏が解説されていますが、簡単に言うと、フラット35とは、
(1)民間金融機関が提供する
(2)最長返済期間が35年の
(3)固定金利の住宅ローン
です。また、金利は各金融機関で異なりますので比較検討が必要です。
07年02月15日 09時57分49秒
Posted by: shigyo
私自身を含めてFPは「お金」について考えるのが大好きです。朝は日経新聞を読むことから始まり、ネットでニュースをチェックし、雑誌や本を大量に読み、夜はテレビ東京のWBSを見て終わります。休日に研修に参加することもしばしばです。
しかし、「お金」について考えることが好きな人は多くはいません。できれば考えずに毎日を過ごしたいと思っている人がほとんどです。
資産設計について考えるときに、このポイントは非常に重要です。特に老後の資産設計の場合、投資期間は20〜30年になります。これほど長期間にわたって「お金」に神経を使ってしまっては、幸せな人生とは言えないでしょう。米国バンガード社は解決策としてターゲット・イヤー・ファンドを推奨していますが、一考に価する策だと思います。
07年02月14日 09時36分48秒
Posted by: shigyo
マネックス証券のマネログに「資産設計手帳を作りませんか」という記事が出ています。目標額や進捗状況を手帳に記録し、資産設計を「見える化」させるというものです。
私自身はエクセルを使っています。口座ごとに残高をチェックし、合計額をグラフにします。グラフが上昇傾向なら可、下降傾向なら不可、となります。
FPとしてコンサルティングをしてみると、資産の全体像を把握している人は意外と少ない。資産設計を「見える化」することによって、資産管理は随分と簡単なものになります。ぜひお試しください。
07年02月13日 08時39分32秒
Posted by: shigyo
週刊ダイヤモンドは「図解 節税術」、週刊エコノミストは「不動産熱狂」とマネー関連の特集が組まれています。参考にしてください。
07年02月12日 08時15分00秒
Posted by: shigyo
先週「ヘッジホッグ あぶない錬金術師たち」という本を買って読み始めたのですが、これが面白い。著者はバートン・ビッグスという人で、元モルガン・スタンレーのグローバル・ストラテジスト、現在はトラクシス・パートナーズというヘッジファンドを運営しています。この本はアメリカでも随分売れているらしいです。
ヘッジファンド業界について勉強しようと思って買ったのですが、資産運用全般に関して学ぶところが多い本です。特に印象深かったのは集団思考について考察した第12章。財団や年金基金では理事会で資産運用に関する決定を行うのですが、著者はこれに対して否定的な見解を述べています。ヘッジファンドのように1〜2人で意思決定を行うのが望ましく、人数が増えると全く駄目だそうです。「集団的頭脳なんてものはない」そうです。くだらない会議にうんざりしている会社員の方も、この意見には同意するのではないでしょうか?
また、集団思考については、去年話題になった「みんなの意見は案外正しい」もお勧めです。
07年02月11日 08時14分00秒
Posted by: shigyo
バンガードという資産運用会社をご存知でしょうか。低コスト・長期投資を基本理念とした非常に人気のある資産運用会社です。
マネックス証券のマネログに「バンガード・海外投資事情」というコーナーがあるのですが、そこに「投資家が陥りがちな6つの落とし穴」と題した記事が掲載されていました。資産運用を行う時に注意しておきたいポイントが簡潔にまとめられています。参考にしてください。
07年02月10日 08時13分03秒
Posted by: shigyo
マネックス証券のブログに「資産運用のメンターを探す」と題した記事が掲載されています。FPに対して非常に好意的な記事ですので紹介させていただきます。
07年02月09日 08時45分28秒
Posted by: shigyo
年収500万円稼ぐ人は数多くいますが、金融資産を運用して年500万円稼ぐ人はあまりいません。投資収益率を年5%と仮定すると、年500万円を稼ぐには1億円の金融資産が必要な計算になります。
逆に言えば、年収500万円稼ぐ人は1億円の金融資産と同等の価値があるということになります。
さて、老後に必要な額としてFP業界では「3000万円」という数字がしばしば挙げられます。豊かな老後を送るためには公的年金だけでは不十分で、自分自身で貯蓄し準備しておく必要がある。3000万円あれば、まぁ、大丈夫だろう、ということです。
しかし、老後に備えてきちんと貯蓄している人は少ない。お金を貯めるのは実際に難しい。
では、どうしたらよいか?
引退する時期を遅らせる、というのが一つの解決策になると思います。もし60歳以降も年収500万円稼げれば、貯蓄不足は深刻な問題となりません。
年収500万円稼げる人は1億円の価値があるわけですから、眠らせておいてはもったいない。きちんと「自分自身を運用」して、投資収益を上げていくのが良いのではないでしょうか。
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