こんにちは。

お金とくらしのセカンドオピニオンの総合的ファイナンシャルプランナー西村和敏in宮城・仙台です。


さて、先日私の顧問客Aさんからこんな依頼がありました。

「B氏から『お父さんに貸していた800万円を支払え!』と電話がかかってきました。どうしましょう。」


B氏とはAさんのお父さんの知人で、足が不自由だったお父さんの確定申告の手伝いや、お金や書類の管理をしていた人なのですが、お父さんが亡くなり、2年前に一方的に「辞めさせてもらいます。」と言って音信不通になっていました。


それが、2年経った今になり、800万円を払えと言ってきました。


話を聞くと今から10年前から数年はお父さんにはお金が無く、公共料金・税金・保険料・アパートの修理代等をB氏が立て替えていたというのです。

B氏は立て替えたという領収証等をきれいに整えて私とAさんに説明しました。しかし、私はすぐに疑問を感じました。

疑問その1 
亡くなったお父さんは10年前当時本当にお金が無かったのか?


疑問その2
800万円もの立替を請求しないでB氏は音信不通になるだろうか?

色々とお父さんの資産状況を調べ、B氏を追及した結果次の事実を突き止めました。
(簡単に書いていますが、お金のプロのノウハウを駆使しました。)

 B氏は800万円ものAさんのお父さん(厳密には健在のAさんのお母さん)名義の預金証書を隠し持っていたのです。※800万円の立替が事実かはまだ調査中。


 ここからは推測ですが、B氏はこの800万円の預金を着服しようと(立替金も一部本当にあるかもしれませんが。)していた。

しかし、本人確認等で金融機関が解約に厳しくなり預金を解約できず、経済的にも困ったB氏は今回現れてAさんにもっともらしい書類を出して800万円を請求し、色々と譲歩する振りをしてAさんを騙し、預金を解約するための必要書類(委任状・印鑑証明等)を出させようとした。のではないか。

 高齢者のお金の管理はしっかりとする。何かおかしなことがあった時に安心して相談できる人を見つけておくことをお勧めします。

 ※今回は複雑な事例を分かりやすくするため一部事実と内容を変えております。


お金とくらしのセカンドオピニオンの総合的ファイナンシャルプランナー西村和敏in宮城・仙台