2007年 6月の記事一覧
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散々、悪い評価をしてきたアリコのリターンズですが、住宅ローンが無い。30年以上も預貯金以外の投資をするつもりが無い。不動産をもっていないし相続する予定も無いという方は検討の価値はあります。
そうでない方も、使い方によってはいい保険になりえます。
※アリコさんではできるかわかりませんが、似た商品のある他社ではできるので。
ある保険会社のある保険と組み合わせることで、ライフプランに合って損しない保険設計にできる可能性が非常にあります。
もう少し研究が必要ですが、保険会社が勧める形で保険に入らず、プロに設計してもらった方がいいものになります。
そうでない方も、使い方によってはいい保険になりえます。
※アリコさんではできるかわかりませんが、似た商品のある他社ではできるので。
ある保険会社のある保険と組み合わせることで、ライフプランに合って損しない保険設計にできる可能性が非常にあります。
もう少し研究が必要ですが、保険会社が勧める形で保険に入らず、プロに設計してもらった方がいいものになります。
引き続きアリコの新商品リターンズです。
キャッチコピーに「払い込み保険料相当額を受け取ってからも保障は終身続きます。」
があります。
「払った保険料が戻ってきて、終身の医療保険が残るならいいじゃないか。」と思えます。
しかし、前回言ったようにこれは貯金です。
貯金ですから利息が付いています。その利息がこの終身医療の保障に使われているのです。
では、その利息はいくらなのか。
前回同様男性30歳で60歳まで払う保険料は7404円です。これを30年間年利1.9%の複利で運用すると利息が約90万円になります。
この90万円で60歳の時に終身医療保険に加入すると、もっといい医療保険に加入できます。
もちろん、60歳のときに健康とは限りませんから少しは意味がありますが、それなら30歳の今のうちにいい保険に加入して、残りを1.9%以上(30年間で)で運用や、住宅ローン(金利3%程度)の返済に充てた方がいいでしょう。
利息の計算もできないと消費者は思われているのでしょうか?
キャッチコピーに「払い込み保険料相当額を受け取ってからも保障は終身続きます。」
があります。
「払った保険料が戻ってきて、終身の医療保険が残るならいいじゃないか。」と思えます。
しかし、前回言ったようにこれは貯金です。
貯金ですから利息が付いています。その利息がこの終身医療の保障に使われているのです。
では、その利息はいくらなのか。
前回同様男性30歳で60歳まで払う保険料は7404円です。これを30年間年利1.9%の複利で運用すると利息が約90万円になります。
この90万円で60歳の時に終身医療保険に加入すると、もっといい医療保険に加入できます。
もちろん、60歳のときに健康とは限りませんから少しは意味がありますが、それなら30歳の今のうちにいい保険に加入して、残りを1.9%以上(30年間で)で運用や、住宅ローン(金利3%程度)の返済に充てた方がいいでしょう。
利息の計算もできないと消費者は思われているのでしょうか?
アリコから新商品の医療保険が出ます。
テレビやラジオでたくさん宣伝するでしょうから、きっと売れるでしょう。
キャッチコピーが「支払った保険料相当額が、全額戻ってくる」ですから掛捨てが嫌いな日本人は惹かれてしまうでしょう。
例えば、30歳男性が60歳まで保険料を払うと、払った保険料相当額が戻ってきて、しかもその後も一生涯の医療保障が続くというものです。
※実は似た商品は別の保険会社からすでにあるのですが、そちらはCMをほとんどしていないので知る人ぞ知るの商品でした。
「払った保険料が戻ってくるなんていいじゃない!!」と思いますが、アリコ得意の小さい字の注意書きにこう書いてあります。
『入院時の給付金、健康ボーナス、及びリターンボーナスの受け取りにより、払い込み保険料相当額をお返しします。』
ここで注目は、入院時の給付金が入っている。つまり、入院時の給付金を受け取ったら、しっかり戻ってくる保険料から差し引かれてしまうということ。
もはやこれは保険ではありません。
わかりやすくいうと、ただの30年満期の貯金。
入院したら、一部だけ途中解約できるというだけのこと。
男性30歳から60歳まで払う場合の例で言うと、入院日額4000円で月保険料が7404円。
7404円×12ヶ月×30年=2,665,440円
÷4000円=666日の入院が必要。手術やケガの場合はもっと短いですが。
30年でそれ以上の入院をしたら、保険の役割を果たしますが、1入院60日の制限があるので、半年以上空けて11回以上の入院が必要。
しかも通算730日の条件付ですからまず保険の役割は果たしません。ただの貯金です。
テレビやラジオでたくさん宣伝するでしょうから、きっと売れるでしょう。
キャッチコピーが「支払った保険料相当額が、全額戻ってくる」ですから掛捨てが嫌いな日本人は惹かれてしまうでしょう。
例えば、30歳男性が60歳まで保険料を払うと、払った保険料相当額が戻ってきて、しかもその後も一生涯の医療保障が続くというものです。
※実は似た商品は別の保険会社からすでにあるのですが、そちらはCMをほとんどしていないので知る人ぞ知るの商品でした。
「払った保険料が戻ってくるなんていいじゃない!!」と思いますが、アリコ得意の小さい字の注意書きにこう書いてあります。
『入院時の給付金、健康ボーナス、及びリターンボーナスの受け取りにより、払い込み保険料相当額をお返しします。』
ここで注目は、入院時の給付金が入っている。つまり、入院時の給付金を受け取ったら、しっかり戻ってくる保険料から差し引かれてしまうということ。
もはやこれは保険ではありません。
わかりやすくいうと、ただの30年満期の貯金。
入院したら、一部だけ途中解約できるというだけのこと。
男性30歳から60歳まで払う場合の例で言うと、入院日額4000円で月保険料が7404円。
7404円×12ヶ月×30年=2,665,440円
÷4000円=666日の入院が必要。手術やケガの場合はもっと短いですが。
30年でそれ以上の入院をしたら、保険の役割を果たしますが、1入院60日の制限があるので、半年以上空けて11回以上の入院が必要。
しかも通算730日の条件付ですからまず保険の役割は果たしません。ただの貯金です。
今回は住宅ローンとは違うのですが、似たような事例でアパートローン破綻です。
昨日、地元の新聞で『仙台の新築賃貸マンションが空室が多くて大変だ『』
との記事がのりました。
3年くらい前から仙台は魅力的だと多くの不動産が高値で変われ、このような賃貸マンションを建てる例が出てきました。
私をはじめ、地元の不動産関係者では、どうしてこんな値で買えるのかが不思議でした。
賃貸マンションやアパートは余っている状態だというのが目に見えていたからです。
特に一人暮らし用の物件の空室が目立つのは火を見るより明らかでした。
以前、アパートを建てるオーナーの相談にのった際、メーカーが1Kばかりのプランを持ってきました。
1Kの方が利回りがいいとのこと。
私ははっきり、問題外とはねつけ、ファミリータイプにするようにしました。
予測どおり近所に出来た新築1Kは完成後半年以上たっても募集の看板が・・・。
ファミリータイプは建築途中ですべて入居が決まりました。
その地域によって、どんなタイプの物件がいいのかを見極めずメーカーの言いなりになっては大変です。
メーカーはプロといっても、より高いアパートを建てさせることが目的です。
そのあと空室が出ようと関係ありません。中には家賃保証をするところもありますが、とても安い金額にどんどん下げていきます。
アパートローンを大きく借りていた場合空室が続くとそれは破綻の始まりです。
売り手の説明だけでアパートを建てないでください。
昨日、地元の新聞で『仙台の新築賃貸マンションが空室が多くて大変だ『』
との記事がのりました。
3年くらい前から仙台は魅力的だと多くの不動産が高値で変われ、このような賃貸マンションを建てる例が出てきました。
私をはじめ、地元の不動産関係者では、どうしてこんな値で買えるのかが不思議でした。
賃貸マンションやアパートは余っている状態だというのが目に見えていたからです。
特に一人暮らし用の物件の空室が目立つのは火を見るより明らかでした。
以前、アパートを建てるオーナーの相談にのった際、メーカーが1Kばかりのプランを持ってきました。
1Kの方が利回りがいいとのこと。
私ははっきり、問題外とはねつけ、ファミリータイプにするようにしました。
予測どおり近所に出来た新築1Kは完成後半年以上たっても募集の看板が・・・。
ファミリータイプは建築途中ですべて入居が決まりました。
その地域によって、どんなタイプの物件がいいのかを見極めずメーカーの言いなりになっては大変です。
メーカーはプロといっても、より高いアパートを建てさせることが目的です。
そのあと空室が出ようと関係ありません。中には家賃保証をするところもありますが、とても安い金額にどんどん下げていきます。
アパートローンを大きく借りていた場合空室が続くとそれは破綻の始まりです。
売り手の説明だけでアパートを建てないでください。
さて、ここしばらくは『住宅ローン破綻事例』の紹介シリーズでいきます。
マイホームを買って5年ほど経つと、金利が上昇するタイプの住宅ローンを組んでいたかたが返済が苦しくなります。
それだけなら、なんとかなるかもしれませんが、それ以外の要因が発生すると、返済が苦しくなります。
実際の相談事例をもとにご紹介していきます。
住宅ローン破綻の原因その2
『オプションの付けすぎ』
家を買う時に坪単価いくらを気にしてハウスメーカーや工務店を選ぶひとがいますが、それは間違い。
そこでいう坪単価はあくまで本体工事のみであり、外溝や冷暖房設備などオプションが入っていません。
坪単価 2●万円とかいっても結局最後には坪50万円を軽く超える家になることもしばしば。
契約の際は本体工事とそれ以外の工事を分ける(外注)やり方で坪単価を安くみせることもあります。
坪25万円のつもりが、結果坪50万円の家になったら完全に予算オーバーです。
しかし、売り手のハウスメーカーや工務店は少しでも工事代金をあげようとオプションや追加工事を勧めることがあります。
それは契約してからですが。
契約前は少しでも安く見せて他社と契約されないようにしますが、契約した後はもうよそに行かないと思い、搾り取れるだけ絞りとろうと考えるところも。
結果、必要と思っていなかった高価なキッチンや床下暖房、ソーラーパネルなど色々ついて、予算は大幅にオーバー。
完全に資金計画は狂っています。
1年くらいはなんとか返せても、2年目以降こどもが大きくなるにつれて足りなくなる。
消費者金融に手を出してあとは債務が膨らむだけ・・・。
建物を引き渡されてすぐに住宅ローン破綻の道が目の前にあります。
売り手なんてそんな時には冷たいものです。営業マンもどこに行ったかわからないでしょう。いたとしても助けてはくれません。
売り手ではない人に事前に相談してください。
マイホームを買って5年ほど経つと、金利が上昇するタイプの住宅ローンを組んでいたかたが返済が苦しくなります。
それだけなら、なんとかなるかもしれませんが、それ以外の要因が発生すると、返済が苦しくなります。
実際の相談事例をもとにご紹介していきます。
住宅ローン破綻の原因その2
『オプションの付けすぎ』
家を買う時に坪単価いくらを気にしてハウスメーカーや工務店を選ぶひとがいますが、それは間違い。
そこでいう坪単価はあくまで本体工事のみであり、外溝や冷暖房設備などオプションが入っていません。
坪単価 2●万円とかいっても結局最後には坪50万円を軽く超える家になることもしばしば。
契約の際は本体工事とそれ以外の工事を分ける(外注)やり方で坪単価を安くみせることもあります。
坪25万円のつもりが、結果坪50万円の家になったら完全に予算オーバーです。
しかし、売り手のハウスメーカーや工務店は少しでも工事代金をあげようとオプションや追加工事を勧めることがあります。
それは契約してからですが。
契約前は少しでも安く見せて他社と契約されないようにしますが、契約した後はもうよそに行かないと思い、搾り取れるだけ絞りとろうと考えるところも。
結果、必要と思っていなかった高価なキッチンや床下暖房、ソーラーパネルなど色々ついて、予算は大幅にオーバー。
完全に資金計画は狂っています。
1年くらいはなんとか返せても、2年目以降こどもが大きくなるにつれて足りなくなる。
消費者金融に手を出してあとは債務が膨らむだけ・・・。
建物を引き渡されてすぐに住宅ローン破綻の道が目の前にあります。
売り手なんてそんな時には冷たいものです。営業マンもどこに行ったかわからないでしょう。いたとしても助けてはくれません。
売り手ではない人に事前に相談してください。
久々のブログの更新となりました。
6月12日に1階来店型のFP事務所『くらしとお金のFP相談センター』の開設に忙しくブログを休んでいました。
さて、ここしばらくは『住宅ローン破綻事例』の紹介シリーズで行きます。
マイホームを買って5年ほど経つと、金利が上昇するタイプの住宅ローンを組んでいたかたが返済が苦しくなります。
それだけなら、なんとかなるかもしれませんが、それ以外の要因が発生すると、返済が苦しくなります。
実際の相談事例をもとにご紹介していきます。
住宅ローン破綻の原因その1
『職場とマイホームが遠い』
「ちょっと交通の便が悪くたって、土地が安くて広い方が自分の好きな家ができる。」
「土地にお金をかけるより建物にお金を掛けた方がいい。」
建築家・設計士・ハウスメーカー・工務店はよくこう言います。
しかし、これは自分たちの売上や利益を多くするためで、消費者のその後の生活まで考えていない場合が多いようです。
Aさんは、遠くて不便な土地を購入してマイホームを建てました。
住宅ローンを返そうと頑張って街中の職場で働きました。
マイカー通勤で、職場近くに駐車場を借りて月3万円の駐車場代がかかります。
接待やつきあいで飲んで夜遅くなることもしばしば。
運転代行を頼んだり、タクシーで帰ったりのお金が月10万円以上になる時も。
当然ガソリン代の値上げもひびきガソリン代で月3万円。
通勤関係で月額16万円もかかっていました。
会社から出る通勤費は2万円程度。大赤字です。
残業したり、働けば働くほど暮らしが厳しくなりました。
とうとう職場近くの賃貸アパートに引越しました。家賃が月8万円程度です。今までかかっていた通勤関係費の半分にはなりました。
しかし、誰も住んでいないマイホームのローンは払い続けます。貸すにも売るにも安すぎてローンの返済にはとても足りません。
小学生の子どもも転校しました。子どもながら、家計が大変なのを理解しているようですが、かわいそうです。
自己破産も検討しています。夢のマイホーム購入のはずが、売り手の説明に押されてしまったがために地獄への入り口になってしまいました。
6月12日に1階来店型のFP事務所『くらしとお金のFP相談センター』の開設に忙しくブログを休んでいました。
さて、ここしばらくは『住宅ローン破綻事例』の紹介シリーズで行きます。
マイホームを買って5年ほど経つと、金利が上昇するタイプの住宅ローンを組んでいたかたが返済が苦しくなります。
それだけなら、なんとかなるかもしれませんが、それ以外の要因が発生すると、返済が苦しくなります。
実際の相談事例をもとにご紹介していきます。
住宅ローン破綻の原因その1
『職場とマイホームが遠い』
「ちょっと交通の便が悪くたって、土地が安くて広い方が自分の好きな家ができる。」
「土地にお金をかけるより建物にお金を掛けた方がいい。」
建築家・設計士・ハウスメーカー・工務店はよくこう言います。
しかし、これは自分たちの売上や利益を多くするためで、消費者のその後の生活まで考えていない場合が多いようです。
Aさんは、遠くて不便な土地を購入してマイホームを建てました。
住宅ローンを返そうと頑張って街中の職場で働きました。
マイカー通勤で、職場近くに駐車場を借りて月3万円の駐車場代がかかります。
接待やつきあいで飲んで夜遅くなることもしばしば。
運転代行を頼んだり、タクシーで帰ったりのお金が月10万円以上になる時も。
当然ガソリン代の値上げもひびきガソリン代で月3万円。
通勤関係で月額16万円もかかっていました。
会社から出る通勤費は2万円程度。大赤字です。
残業したり、働けば働くほど暮らしが厳しくなりました。
とうとう職場近くの賃貸アパートに引越しました。家賃が月8万円程度です。今までかかっていた通勤関係費の半分にはなりました。
しかし、誰も住んでいないマイホームのローンは払い続けます。貸すにも売るにも安すぎてローンの返済にはとても足りません。
小学生の子どもも転校しました。子どもながら、家計が大変なのを理解しているようですが、かわいそうです。
自己破産も検討しています。夢のマイホーム購入のはずが、売り手の説明に押されてしまったがために地獄への入り口になってしまいました。
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