2013年 11月の記事一覧

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13年11月12日 13時10分36秒
Posted by: arakisouzoku
戸建て住宅大手の受注が10月に入って大幅減となっているようです。

前年同月比で2ケタの大幅減となったようです。

反して9月の受注は最大手の業者で対前年同月比で約74%の増だったようです。

安倍首相の消費増税の意思確定を受けての駆け込み需要によるものでしょう・・・

消費増税と同時に施行される住宅ローン控除の拡充策も効果の薄いものということだったのでしょうか・・・

もっとも、消費税の導入時や5%への税率UPの時も、相当の駆け込み需要がありました。

そして、そのあとには先喰いした分、受注件数の減少が待ち受けていました。

個人的には、注文住宅の場合、駆け込み需要後の受注の落ち込んだ状況であれば、3%の消費増税分くらいは値引き交渉でトントンにもっていく自信はあるだけに焦る必要は無いのになと思っていました。

私は、長らく注文住宅の営業をやっていましたので、何となく営業の方の言葉や仕草さらには雰囲気で値引きの限界を感じ取ることができます。

もう少しはOKかなとか、あえて値引きの限界を知るために途方もない条件を付加してみるとか・・・

その反応で、大方の値引き可能額を窺うこととしています。

とはいえ、注文住宅の消費増税を免れる9月末までの契約という期限は終わりました。

あとは、3月までに完成できることが消費増税を免れる残された道となってきますが、唯一、ユニット工法の住宅位が可能な業者となってくるでしょう・・・

この駆け込み需要を垣間見て感じるのは、皆さんが皆さん、きちんとライフプランを練って、老後に必要な準備資金とか子どもの教育費の準備資金とか、いろいろなライフイベントを考えた上での住宅ローンの借入金額や金利、返済期間などを考えているのかが心配になってきます。

なにか、消費増税の勢いで住宅の営業の方の甘い誘惑の言葉に載せられて、まあ、何とかなるでしょう的な判断で契約をしていないかが、気になってきます。

もっとも、私が住宅の営業をやっているときも自分の頭には、お客様が住宅ローンの審査に通るか否かしかありませんでした。

この金額以上を借りてしまうとお子様の進学計画上、支払が厳しくなるようだから、住宅の請負金額を減らしましょう・・・ついては、面積を圧縮するとか食器洗い機や外壁の一部タイル貼りを止めましょうだとかは、まずもってお話することはありません。

契約した後の住宅ローンのお支払いはお客様の自己責任としか思っていませんでした。

毎月、毎月のノルマに契約すればもらえる報奨金・・・そこまで気遣う余裕はありません。

ただ、嘘は言いませんでした・・・そして、お客様の一生に一度、あるかないかの夢の実現のために誠心誠意、プランのご提案、仕様の説明、お見積りの詳細な説明はさせていただきました。

その結果、おかげ様で、クレームというクレームを頂戴することなく住宅営業の仕事を終えることができたと思っています。

それでも、FPのような生活設計までを考えたうえでの住宅取得のご提案はしていません。

もっとも、そんなお話を持ち出して、内諾をいただいていた契約がご破算になるようだと会社の上司に、おまえは馬鹿か・・・と言われて終わってしまいます。

バブル崩壊前のインフレ基調の時代は、住宅ローンを過剰(今の時代の過剰、当時は過剰と思う風習はありませんでした)に借りても、金利以上に土地の代金が値上がりしていましたので、何も恐れることはありませんでした。

当時は、損益計算書主体の時代です。

銀行がお金を貸し出しするのにも、損益計算書主体、つまりは利益がいくら、あがっているのかが重要でした。

貸借対照表上の不動産は含み益で充たされていたのです。

今の貸借対照表はともすれば、含み損にまみれているようでしょう。

まさに貸借対照表重視に推移してきました。

国際会計基準(IFRS)では、期首の貸借対照表から期末の貸借対照表の純資産の増減から利益を算出することとしています。

なぜ、貸借対照表からなのか・・・それは減損会計や時価会計として期末における資産の時価を反映させて利益を求めるためです。

つまりは所有している資産は売却して初めて利益や損失が計上されるものですが、この考えでは一言でいえば含み益や含み損を盛り込んだ利益の概念となるわけです。

このように、資産、特に不動産の価値は安定していない現在においては、住宅取得に際しては綿密なライフプランによるキャッシュフロー表を作成して、その取得金額や住宅ローンの借入計画、返済計画を練るべきでしょう。

人口が減少していく超高齢化社会に突入していくなかで、一部の都心部の不動産を除いては値上がりすることはおろか、売却もままならなくなるという事態も考えられます。

給与所得者の方であれば、定年までに得られる収入金額から定年までに支出する必要金額を差し引いていくら老後資金として準備できるのか、逆に定年後の老後資金で公的年金以外にいくらの準備金が必要なのかを考えてみることが重要です。

定年後の老後のための準備資金、子どもの教育資金、毎年の生活費、それを差し引いたなかで住宅ローンの支払可能額を考えていく必要があるでしょう。

さらには、消費税が10%にUPしたら、年間の買い物できる金額はいくら減るのか・・・

おおよそ年間17万円位が目安と言われています。

この金額もライフプラン上の支出としての負担の増としておくべきでしょう・・・

このようなキャッシュフロー表を、とにもかくにも、一度、作成していただきたいと思います。

きっと、赤字のキャッシュフロー表となるかもしれません。

大事なのは、その赤字のキャッシュフローを、どの様にすれば黒字に転換できるかなのです・・・

支出を抑えるのか、不動産の購入金額を下げるのか、奥様が少しの期間パートで収入を得るのか、皆様、個々のお考えで決めることとなります。

その問題点を焙り出すことと解決策を考えることが大事なのです。

以上の内容のお話を、11月23日(土)つくば市の国際会議場で行われる『FPの日フォーラム』のミニセミナーの中でお話させていただきます。

当日は、住宅取得に向けた上記の消費増税によるライフプランの注意点のお話の他に、相続税改正に伴う基礎控除額の減額が及ぼす住宅取得への影響について、お話させていただきます。

ご都合のつく方は、是非、お話を聞きにご来場ください。

詳細は、日本FP協会茨城支部HP(http://www.jafp.or.jp/shibu/ibaraki/) をご覧ください。

13年11月11日 11時50分03秒
Posted by: arakisouzoku
さ来週の土曜日の23日につくば国際会議場で、金融広報委員会と日本FP協会茨城支部の共催によるFPの日フォーラムが開催されます。

メインのセミナー1本とミニセミナー6本、ライフプラン作成講座、FP無料個別相談を行います。

メインのセミナーは東京大学の伊藤元重教授による『キーワードでわかる日本経済~アベノミクスの行方は?~』です。

政権交代後安倍首相のもと、明確な経済対策により円安と株高基調で推移してきています。

ぶれない金融緩和策など、全てがいいというわけでもないでしょうが、とにもかくにも、ぶれはなさそうです。

第3の矢の規制緩和がどのように推移していくでしょうか・・・

米の減反政策はなくなることとなりましたが、その後の日本の米作りはいかような展開となってくるでしょうか・・・

勝ち組、負け組、・・・家族の状況、例えば跡取りがいる、いない、によっても変わってくるでしょうが、・・・といったような振り分けにならなければいいのですがと危惧しています。

農業生産に全力を注げない農家さんにとっては、シビアな経営判断が必要となってくるかもしれません。

で・・・あれば、農地の売買の規制を緩くしていく必要があるかもしれません・・・

いかんせん、日本の農地の制限には閉口します。

これからの世界に競争力のある安心でおいしく食べられる食料を作り続けられるように日本の農家さんには未来永劫、盤石な経営ができる基盤を作ってほしいと思います。

その他にも、欧米の経済情勢における日本経済への影響等のお話にも興味があります。

米国の金融緩和の今後の行方と米国債のデフォルト問題、ヨーロッパの経済情勢、そして日本の国債や将来の景気動向、そして、なんといっても東京五輪の日本経済における影響度、など、興味深いトピックなお話が聞けるかもしれません。

個人的には、東京五輪を弾みにして、強い日本経済の復活を願っています・・・が、東京五輪で景気が潤うのが東京や大都市に集中することなく地方すみずみまで行き届くような政策も期待したいところです。

地域格差もなくしていく・・・故郷で安心して就職できる・・・そのような環境が非常に大事かなと感じています。

その意味では、今年の日本シリーズでの楽天イーグルスの優勝は印象的でした。

優勝場面の画像が放映されるたびに感動させられることがあります。

それは、東北で被災した方達の一生懸命な応援と優勝した時の喜び方でした。

星野監督の『雀の涙程度の癒し・・・』という優勝のコメントも印象的でした。

創設9年目の東北チームが田中選手という類まれなる偉大な投手に引っ張られて、読売巨人軍という各チームのエースや4番打者を引き抜いてくる巨大チームに勝ちました。

日本シリーズでの勝利は、気持ちの強さの差で決まったような気がします。

戦力の弱いチームが戦力の充実したチームに勝つために見せた気持ちの強さが多くの感動を与えてくれたのでしょうか・・・

楽天の則本選手、田中選手、美馬選手、楽天の3本柱の逃げないピッチングと大車輪的な活躍はお見事でした。

打撃陣の簡単にアウトにならないきわどい球はファウルで逃げるバッテイングも印象的でした。

とにかく、塁に出る・・・つなげる・・・という意識がもたらした勝利だったと思います。


日本がバブル時代に浮かれていた時に、韓国や台湾は必死に働いていたでしょう。

昔の日本のエコノミックアニマルと言われていた時代のように・・・

日本の技術に追いつけ・・・追い越せと・・・昼夜も土日もなく頑張っていたかもしれません・・・

そして、日本は電機分野では韓国に完膚なきまでに抜き去られました・・・

ブラック企業という言葉を、よく耳にするようになりましたが、昔はある意味いろんな企業はブラック企業だったかもしれません。

それは、やらせるというよりは、社内競争もあり、自ら休みを返上して頑張っていた側面はあるかもしれません。

今の状況は、自分から頑張る気にもなれない経済情勢や雇用の状況であるのかもしれません・・・

アベノミクスの行方は・・・

非常に気になる話題です。

ぜひ、国際会議場まで足を運んで、アベノミクスの行方を占ってみてください・・・


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